間伐とは?(森林にCO2を吸収してもらうために必要なこと)
しかし、「間伐」と聞くと「密集している杉や檜の立木を間引くこと」という一次的なイメージしか浮かんできません。(私だけかもしれませんが)
「間伐すると、残った木に光があたり、成長していくのです。そして、木は成長すると共にどんどん二酸化炭素を吸収してくれるのです」
「間伐しない人工林では、光が地面まで届かないので、下草が生えず、土壌がむき出しになってしまい、ちょっとの雨でも土壌が流れ出してしまいます。結果として、土質が悪くなり(表層の栄養分が流されてしまうため)、最悪の場合、大雨で土砂や立木が流されてしまいます」
などと聞かされているのですが、これらは単に知識として知っただけで、どうにも腹の底から理解できる話ではありませんでした。
しかし、「我が家の大黒柱と出会う旅」に参加すると、「間伐の重要性」を体感することができるのです。
【参考情報】
○間伐と環境保全
○間伐 日本の森を再生させるために
○イベントレポート:「大島さんの曾曾お爺さんが明治 39年に植えた東濃檜で家を建てるツアー」(平成22年3月14日開催)
長野市に建築された【地球民家】を見学してきました!
エコホームズと同じように「木曽東濃檜が大好きな工務店」が集まって【あすみ住宅研究会】を組織しています。
あすみ住宅研究会の仲間である「匠建設」さん(長野市)が、長野市で【地球民家】を完成されたので、図々しく、仲間と一緒に見学に行ってしまいました。
*工務店って、同業他社の建てた住宅を見学するのが、本当に大好きなんですね、これが。そして、見学する目的ですが、その住宅を見て「おっ! このアイデアは良いねぇ~。うちでも参考にさせてもらおう・・・」つまり、他社の家造りから盗めるものは盗みたい!と・・・。そのようなことを百も承知で見学を許可してくださった「匠建設」さんに感謝・感謝・大感謝です。(ありがとうございます)
そうだ! 伊勢神宮へ行こう!!!
いきなり、男ばかりの写真です(↓)
この人達は、なんでこんなにうれしそうなのでしょうか??? (ちなみに、私(玉川和浩)もこの中にひっそりと写っています。)
最近では、このように男ばかりで楽しそうに記念撮影することもほとんどなくなってしまいました。
私はこの日(平成22年7月22日)が来るのをウキウキしながら、1か月前から浮かれていたのです。私はとうとう「伊勢神宮(内宮)」にやってきたのです。檜の家造りにおける「原点」とも言える場所に立っています。
(注意:今回の話はかな~り長いです。すみません)
★地球民家【木曽東濃檜大好きな方向けの家】は長期優良住宅先導的モデル事業に選ばれました!★
エコホームズが「木曽東濃檜が大好きな会社」であることは、たびたびお伝えしております。そして、同じ理念をもった仲間が集まって「あすみ住宅研究会」を主宰しています。
●あすみ住宅研究会
そして、「あすみ住宅研究会」の仲間たちが一緒になって考えた家づくりが【地球民家】です。
*地球民家に関する詳しい内容については、下記をクリックしてご覧ください(↓)
○先着20名様にプレゼント! 木曽東濃檜の家づくり「地球民家」がよくわかる本(良い家は良い山がつくる)
そして、この【地球民家】が「長期優良住宅先導的モデル事業」の一つに選ばれました!
檜のログハウスは癒されるのか?大実験
自然素材の家を建てる工務店の多くは「木の家は癒されます」的な文言を強調しています。ハウスメーカーでも木の家を得意にしている会社であれば、必ず「癒し」という言葉が使われているはずです。
「できるだけ早く自宅に帰って、そこでのんびりと癒されたい!」的なコマーシャルも多く放映されています。
さて、【木の家】=【癒し】という方程式は正しいのでしょうか?
そこで「あすみ住宅研究会」(檜の家が大好きな工務店の集団です。エコホームズも所属しています。設立の経緯についてはこちら⇒ 「あすみ住宅研究会」とは? をクリックしてご覧ください)が「国産無垢材の快適性」について実験をおこないました。
しかも、「平成22年度 木のまち・木のいえ整備促進事業について(木造住宅・木造建築物等の整備促進に関する調査・普及・技術基盤強化)」という補助事業に採択されて実験をおこなうことになったのです。
さてさて、どんな結果が出たのでしょうか?
*実験のテーマの一つに「国産材無垢材の快適性効果モニタリング測定」というのがありまして、檜の家が大好きなあすみ住宅研究会としては、当然のことなのですが、「国産無垢材(檜材)の住宅は明確に快適であることが証明されました!」という実験結果がでるとバンバンザイなのです。
樹齢90年の東濃檜が千葉にやってきました!
ようやく、この日がやってきました。ず~と待ち焦がれていたのです。
平成22年4月10日、【水野さんのひいお爺さんが大正6年~8年に植えた東濃檜】が千葉にやってきました!
*【水野さんのひいお爺さんが大正6年~8年に植えた東濃檜】については下記をクリックしてご覧ください(↓)
○イベントレポート:「水野さんのひいお爺さんが大正6年~8年に植えた東濃檜で家を建てる」ツアーの報告です!(平成21年11月22日 開催)
千葉から片道6時間もかけて、小池様ご家族が出会った「大正6年に水野さんのひいお爺さんが植えた檜の山」の大切な東濃檜がプレカットされて千葉までやってきたのです。今日は上棟です。
緊急指令:樹齢90年の東濃檜を確認するべし!(パート2)
*パート1をお読みになりたい方は下記をクリックしてご覧ください(↓)
○緊急指令:樹齢90年の東濃檜を確認するべし!
ここは、岐阜県恵那市/水野家が、大正5年ごろから、代々守ってきた東濃檜の森です!
木曾東濃檜の森に入った私は、そこで驚愕の事実を聞かされました!
「みなさんが恵北プレカットさんから入れている木曽東濃檜はだいだい樹齢70年前後です。しかし、日本全国で流通している檜材はその多くが樹齢40年程度なのです。なぜだかおわかりですか?」
「・・・・???」
「植林して、苗木の手入れや下草刈り、間伐作業を繰り返すのですが、最低限の人件費や利益を確保するには、せいぜい40年程度で出荷しないと・・・。70年間も檜を守り育てるのは難しいのです。ですから、流通している材木の中で、恵北プレカットで仕入れているような【樹齢70年の檜材】は少なくなってきました。」
「この地方は気候と土地の関係で樹齢60~70年程度は育つまでに必要とされるのですが、林業を継続させるためには、本来であれば、40年程度で伐採したいところなのです」
「なるほど・・・」
「まして、この水野家の森のように、90年以上前に植林されたところは、放置されているだけなのです。すでに数十年前から間伐なども行われなくなっていますから・・・、ある意味 忘れられた森になってしまっています。」
「・・・? なぜ?数十年前から手入れがされなくなってしまったのですか?」
緊急指令:樹齢90年の東濃檜を確認するべし!
平成21年8月18日(火)午後2時半ごろ、市川市で地熱住宅を建てたN邸に向かう途中、私の携帯電話が鳴った。たまたま運転中であったため、電話に出ずに着信者が誰であるかを確認したところ「小栗理事長」と表示されている。
私が長年お世話になっている「恵北プレカット工場/小栗理事長」からの電話だった。
普段であれば、すぐにコンビニに車をとめて、小栗理事長にかけなおすのだが・・・、その時は、何か嫌な予感があり・・・、かけ直さなかったのだ。
5時ごろ、N邸での作業が終わり、車に戻って携帯電話を確認すると、そこには、またまた小栗理事長からの着信があった。しかも、たびたび・・・。
嫌な予感(悪寒に近いのか・・・?)はするものの、これはかけ直さないわけにはいかないようだ。
しかし、この1本の電話によって、私はトンデモナイ世界に引きずり込まれることになる。
【地球民家】オープンハウスの完成
【木も長生きしてもらいたい!】
住宅業界では、「戸建住宅の寿命」に関する各種調査があります。調査内容によって違いはありますが、だいたい26年前後のようです。
もちろん、住宅の工法(木造軸組み/ツーバイフォー/鉄骨/RC)によっても寿命が違ってきますが、「木造住宅」の場合、構造材(木材)の寿命を長くすることが「長生きする住宅」につながります。
本来、木材は「呼吸することができれば腐らない」素材です。
むしろ、伐採してから、100年以上経った方が素材の強度も最大になります。法隆寺などの古い建築物が証明している通り、木材は長持ちするのです。
ただし、「腐らない」「シロアリに食べられない」ように工夫しなければいけません。