サーモプライの張り合わせ部分について
【質問】
サーモプライの接合で気密テープを張っていますが、張り合わせ部分が地震等で剥がれるもしくはズレることを見越して遊び等は考えておられるのでしょうか?(ねじれ等にはサーモプライは強そうですが70年を見越すと心配です。)
気密シート工法で施工されるメーカーの場合は、張り合わせ部分にある程度遊びを確保しているみたいですが。
【ジオパワーの地熱利用との違いは?】
【質問】
ジオパワーという会社も地熱利用をおこなっているようですが、御社の地熱利用との違いは何ですか?
【回答】
地中熱とは「マグマの熱」とは無関係のものです。
私たちが暮らしている日本は「夏暑く、冬寒い」「日中と夜間の温度差も大きい」という気候条件です。
ところが地下−5mでは夏に最低温度16℃、冬に最高温度18.5℃と安定した温度ではありますが、夏冬が逆転しています。(銚子気象台調査)
これは「土の蓄熱量が大きい」ために地中深くに熱が届くのが遅れるためです。洞窟や井戸水が冬に暖かく、夏に冷たいのもこのためです。
この地中の熱(冷熱)を地中熱と呼んでいます。
玉川さんが建てる家は地震に強いですか?
最近、ほんとうにたびたびお客様からご質問されることが2つあります(↓)
●第三者監理をお願いしたいのですが、認めていただけますか?
●玉川さんの家は地震に強いですか?
【第三者監理】については、私もお客様に提唱していることであり、「建築会社を信頼する/しない」に関わらず、お施主様は【第三者監理】を実施したほうがよいのです。
そもそも、「信頼しない建築会社」とお施主様が住宅建築の契約を締結するはずはないですからね。「信頼する/しない」とは別次元の話です。
このご質問「第三者監理をお願いしたいのですが、認めていただけますか?」をされる方によくよくお聞きすると、まだまだ【第三者監理を嫌がる】建築会社が多いようなのです。不思議ですねぇ〜。何で?嫌がるのでしょうか?
工務店経営者の立場からすると、むしろ「第三者監理を導入してもらった方が良い」はずです。
社員さん・職人さん達も「気合」が入りますからね。結果として、会社の品質管理強化につながりますから。現状で「今でも品質は十分高い!これで満足だ!!」と思っていても、やはり改善・カイゼンは必要です。
【基礎外断熱における防蟻対策】
【質問】基礎断熱で地盤を温めるとシロアリを呼び寄せ、被害に遭いやすいという情報がありました。
そこでご質問させて頂きたいのですが、
1)御社の外断熱・地熱住宅での現在までのシロアリ被害状況
2)シロアリ被害にあった場合の御社のシロアリ駆除方法
3)シロアリの対策(発見及び防御のための構造・薬剤等)
以上についてご返答いただけませんでしょうか?
【基礎外断熱の防蟻処理】
【質問】
「基礎外断熱が良いのはわかっているのですが。基礎外断熱の場合、防蟻処理(=シロアリ対策)はどのようにおこなっていますか?」
(回答)
確かに、「基礎外断熱」の場合、通常の防蟻処理(=化学物質による防蟻処理→みなさんもご存知の、あのオレンジ色/緑色のやつです)は使用できません。
なぜなら、
◎「基礎外断熱」⇔「床下空間は室内と考える」◎ことになりますので、床下の土台などに化学物質は使用したくありませんね。
そこで、基礎外断熱の場合、防蟻処理はこのように(↓)おこないます。
外断熱とは?
家を断熱するとき、今まではグラスウールなどの断熱材を外壁と内壁の壁空洞に、柱と柱の間に埋め込むように入れる内断熱でした。現在も新築の90%以上がこの「内断熱」を採用しています。
外断熱を用いた家と内断熱を用いた家とでは、熱損失は変わりがないと解釈しておりますが、貴社の「省エネルギー」という家の要因はどこにありますか?
質問:外断熱を用いた家と内断熱を用いた家とでは、熱損失は変わりがないと解釈しておりますが、貴社の「省エネルギー」という家の要因はどこにありますか?
窓の性能差について。断熱サッシはどれほどの効果がありますか?
質問:窓の性能差について。断熱サッシはどれほどの効果がありますか?
回答:
「住宅の性能は、窓に左右される。」と言い切ることができます。
次世代対応の壁の熱貫流率は0.53W/㎡h 以下
次世代対応の窓の熱貫流率は4.65Wで壁の9倍でも許されています。
・アルミ単板ガラス 6.51W
・アルミとプラスチックのペア 3.49W
・アルミ2重サッシ 4.65W
・プラスチックのペア3.49W・2.91W
・アルミ熱遮断ペア 3.49W
・アルミとプラスチックの2重サッシ2.91W
地熱住宅はアルミとプラスチックの2重サッシ+断熱雨戸で1.6Wです。
夏は冷房負荷が増えてしまうのではないでしょうか?
【ご質問】
夏季についてですが、半年後に夏の地中温度が上がり冷房負荷が増えてしまうのではないでしょうか。
(回答)
これはよくあるご質問です。
特に、冬季は床下地中温度が最初の数年は年々実感するほど上がってきますので、夏の床下地中温度も年々上がるのではないかと思われるようです。
冬季に床下地中温度が上がるのは、半年前の夏の熱を持ち越して床下地中が熱のプールになるためです。夏季は反対に冬の冷熱を持ち越して床下地中が冷熱のプールになります。
それで夏は冷房が必要でなくなり、エアコンは除湿器として稼動させるだけになるのです。
地中に熱が奪われてしまうのではないですか?
【ご質問】
冬季、地中温度18.6℃において補助熱源とかソーラーウォールなどを使用して、暖房温度20℃以上22℃を希望した場合は地中熱活用ではなく逆に、暖房熱の地中損失になるのではないでしょうか。それは基礎から地中に蓄熱されていると考えるのでしょうか。
(回答)
Tさまのご懸念はもっともなことです。
常に、熱は高い方から低い方に移動して定常状態になろうとしますから、床下を断熱しないで、建物と床下地中が熱的につながっている地熱住宅エコシステム(=伝導型地熱住宅)の場合は、地中温度が低く室温が高ければ、地中に熱は移ります。
冬の日射のある日中は室温が床下地中に蓄熱され、夜間、外気温低下で室温も下がれば、反対に熱は地中から建物に移動します。
ここで問題なのは、日中の日射や暖房熱で室温が上昇して、床下地中に熱が移動しても、その熱が床下地中にプールされない場合です。基礎断熱が弱く、床下の熱損失が大きかったり、外気温による地表面温度低下の影響で床下地中が冷やされることへの対策が無防備であったりすると、T様のおっしゃる通り「暖房熱の地中への損失」となってしまいます。エコシステムは熱を床下地中にプールさせるよう特許施工をしています。