24時間換気システムのダクト内のメンテナンスについて
【ご質問】
1)御社の換気システムは第3種で自然吸気ですが床下システムには機械を使うという理解で正しいでしょうか?
【回答】
・はい。その通りです。換気システムの【排気】でファンを使用し、床下システムの空気の流れのために、ファンを使用しております。換気システムと床下システムの概念図については、下記のシステム概念図をご覧ください。(画像をクリックすると拡大表示されます)
なお、概念図の中に「大量換気」と書かれている部分があります。これは「24時間換気用ファン」とは別のファンが設置してあります。夏場/夜間に「ある条件」になるとこのファンが稼働しはじめます。
防蟻処理方法を変更したのですか?(基礎外断熱工法専用の防蟻処理方法について)
【ご質問】
先日、バス見学会で建築途中の地熱住宅を見学しました。その際、玉川さんの書いた本やガイドブックに書かれていた「液状の炭」が塗られていませんでした。
「液状の炭」は、あの後から塗るのですか?
それとも、防蟻処理方法を変更したのでしょうか?
(回答)
大変申し訳ございません。バス見学会の際、シロアリ対策を変更した件を詳しくご説明いたしませんでした。すみませんです。
確かに、本やガイドブック等では「基礎断熱部分のシロアリ対策」と「液状の炭」を併用しておこなっていることを書いています。
*【基礎外断熱の防蟻処理】
「基礎断熱部分のシロアリ対策」は従来通り(上記の通り)おこないますが、右記の「液状の炭」によるシロアリ防除方法は変更になりました。
「液状の炭」による防除方法も良い方法です。シロアリ防除だけではなく、他にも炭の効果(ニオイの吸着など)を考えると優れた素材/工法であると思っています。
ただし、平成22年1月から施工した地熱住宅においては、「基礎外断熱工法」に最適なシロアリ防除方法に変更いたしました。
それは、タームガードシステムです。
桜木様からご質問をいただきました!(ありがとうございます)
【ご質問】
1.地下の空気は、室内に直接入る構造でしょうか?
それとも壁だけを熱交換するものでしょうか?
イメージ的には、家は密閉されていて、壁空間と居住空間に別れ、壁空間が地熱で一定環境となり、これにより居住側の壁の温度変化を最小にすることで、省エネ環境が出来あがるように思えました。ただ、湿度対策にエアコン除湿すると言うことは、壁空間と居住空間が繋がっていることになっているわけで、室内空気の清浄化の点での対策が必要だろうと思いました。
(回答)
・床下空間(地下の空気)は、1階/室内側とつながっています。空気が双方向に流れる構造です。
・冬:床下から1階室内側と壁内へ空気が流れます。
・夏:1階室内側から床下へ空気が流れます。
地中熱利用システムが動く音が気になります・・・。
【ご質問】
「地中熱利用システム」は、屋根裏に機械が設置してあると聞きました。音の問題で夜は動かないとも説明を聞いたのですが、音に敏感なのでシステムの音が気になります。
どの程度の音がするのでしょうか?
地中熱利用システム(エコシステム)のコントローラーが新型になりました!
【ご質問】
先日、御社で「地中熱利用」についてお話を聞いたのですが、その際、
「今後は全ての地熱住宅で効果を見ていただけるようになりました」と説明を受けたのですが、もっと詳しく説明してください。
地熱住宅の内外で温度測定をするようになったと説明されたのですが、どのようにおこなうのですか? また、入居してから、それらの測定データをどうやって確認するのでしょうか???
(回答)
・地熱住宅に設置してあるシステムですが、2種類の機能が一つになったシステムです。
それは「地中熱利用の機能」と「24時間換気システムの機能」です。
詳しい内容は下記をクリックしてご覧ください。
この2種類の機能を制御しているのがコントローラーです。今までは、下記のコントローラーが設置されてありました。
このコントローラーは1997年に開発が終了し、それ以降は改良されていませんでした。
しかしながら、下記の点において、改良の必要性を感じておりました。
地中には何か地熱を取り出すものを設置するのですか?
【ご質問】
地熱住宅には屋根裏あたりにファンがありますよね。地下(床下)には何もないのですか?
玉川さんのご本の図にも何もないように見えるのですが。天井あたりの暖まった空気をファンで地下に戻すというか、床下を含めて家全体にまわす、ということはわかるのですが、それではファンの力によって押された空気が床下を通って回るだけですよね。いろいろなデータを見てもそれで十分に有効ということですか。
具体的に地熱を取り出すというか、家の下の地面に工夫はあるのですか?
実は今考えている土地は日当りはよくない場所です。東京の住宅密集地なので、2、3階は十分ですが、1階にはほとんど日が当たりません。日当りのいい土地の方が地熱住宅の仕組みが有効に働く、 という記述をどこかで見たと思うのですが、それでもあえて地熱住宅にする意味はあるのか、またそれを補うような仕組みがもしかして床下にあるのか、その辺りを玉川さんご本人にお聞きしたくて、またしつこくメールさせていただきました。
24時間換気システムを大きな道路沿いで付けると、排気ガスが家に入ってき ませんか?
【ご質問】
24時間換気システムを大きな道路沿いで付けると、排気ガスが家に入ってきませんか?
【回答】
・はい。その通りです。換気システムの給気口付近にある「排気ガス」「臭い」なども取り込んでし
まうことになります。
・「家の中の汚れた空気」と「家の外の新鮮な空気」を交換するのが換気システムであるため、外に排気ガスが充満している地域では悩むところです。
東北地方での地中熱利用について
★東北地方にお住いの大沼様からご質問をいただきました。(ありがとうございます!)
【質問 1】
・市内(東北地方)の地中温度は平均14℃〜15℃程度とのことですが、例えば、御社のシステムをそのまま導入したとしても、ちょっと寒いので、補助暖房が必要だと思いますが。
(回答)
・補助暖房は必要になると思います。
・さらに、基礎断熱の強化も必要です。
長野県で建築している事例では、下記のように、基礎断熱の強化をおこなっております。
停電が続いた場合、床下は大丈夫でしょうか?
【質問】
垂直方向の空気循環システムのファン動力なんですが、東京電力(電線供給)ですか?
そうだとすると、大規模災害時に長期間停電が続いた場合の床下換気はどうなるのでしょうか?
(回答)
・床下システム(空気循環システム)や24時間換気システムはすべて電気で動きます。
そのため、停電時、それらのシステムは停止いたします。
これに関しては下記をクリックしてご参照ください。
家全体の湿気対策について教えてください。
【質問】
地中熱を利用しているといっても、高温多湿地域では、換気によって、家の外から湿気を持ち込んでしまいます。どのような対策をしていますか?
【回答】
・ご指摘の通り、「地中熱利用」もしくは「外断熱・高気密住宅」であったとしても、家の中の湿気問題を解決することはできません。
・高気密住宅であれば、低気密住宅(隙間風がビュービューと入り込むスカスカの住宅のことです)とは違い、外から勝手に湿気がどんどん侵入するわけではありません。
ただし、下記の要因によって、家の中に湿気を取り込んでしまいます。
●換気によって(梅雨時であれば、新鮮空気に湿気が含まれていますから)
●人間の呼吸によって発生
●調理によって発生
●基礎コンクリートなどの構造材に含まれている
つまり、地熱住宅であっても、家の中の湿気対策は重要になります。
具体的にご説明いたします。