【住宅がかかえる問題点】(パート2)
【家庭内事故死】について細かくみてみましょう。
再度、下記の死亡原因を見てください。
転倒・転落: 2,163人
溺死・溺水: 3,293人
煙、火及び火炎への曝露: 1,236人
夜着、その他の着衣及び: 88人
衣服の発火又は溶解への曝露
1)転倒・転落について
家の中をバリアフリー(段差解消)にすることによって、転倒はかなり防ぐことができます。加齢により、視力が弱るため、細かな段差でもつまずいてしまいます。畳の縁や敷居などで転倒するのです。転倒することによって、死ななくても大怪我をされる方がいます。
ところが、実は、段差解消だけでは「転倒」を防ぐことはできません。
すでに別の投稿で書いた通り、トイレ・風呂場で倒れる方がいます。これは「急激な温度差が原因による転倒」です。そのため、最近では、風呂場内にセンサーを設置し、一定時間動かなくなった場合、家族に警報を鳴らす装置が売れています。
【住宅がかかえる問題点】(パート1)
以前、建替を希望されるご夫妻から相談を受けました。
暮らしている住宅への不満でした。
このご夫婦は(千葉市緑区あすみが丘)に住んでいます。当初は、ご家族も多かったので、6つも部屋がある大きな家に今はお二人で住んでいます。
家を建てる時は「大きな家が良い。部屋数もたくさん欲しい。」と思ったのですが、二人だけになると、全て不満につながってきました。
【全館暖房:仕切りが無いほど快適になる空間】
みなさんが「高断熱・高気密住宅」を選ぶ理由は、【住宅の中に「急激な温度差」を発生させない】ためですよね。
家の中の急激な温度差によって、
1)ヒートショック(急激な温度差によって倒れます)
2)結露
の問題が発生するわけです。
住宅を建築する会社が「高断熱・高気密住宅の原理原則」をしっかりと把握していれば、外断熱であろうがなかろうが、建物内の温熱環境は安定します。
例えば、下記の図は【外断熱の地熱住宅】のものですが、温度差が少ないのがお分かりになると思います。(外気温マイナス2.9度)
【構造材をインテリアの一部にする】
以前から、お施主様から同じようなご質問をいただいています。本質的な鋭いご質問なのでご紹介します。
A様「玉川さんは、土台・柱を東濃檜4寸角材で建てていますよね。タマチャンはそれが自慢なんですよね。」
タマ「そうです。その通り。東濃檜が自慢です。」
A様「それなら、なんで東濃檜4寸角の柱が壁の中に隠れてしまうのですか?自慢しているなら、全部見えるようにした方がいいでしょ。違いますか?」
タマ「・・・・・・・・・・・、おっしゃる通りです。」
【塗り壁の家が人気です!】
住宅の外壁は「サイディング」が一般的です。
サイディングは、表面にいろいろな色/柄がついている板状のものです。これを外断熱材の外側(間に通気層がありますが)にはっていきます。
どのサイディングを選ぶかによって、外観のイメージがずいぶん変わりますから、「サイディング選び」は重要なポイントになります。
最近は、サイディングのかわりに【塗り壁】を選ぶ方が増えてきました。
従来の塗り壁は「無塗装板の表面に塗装する」もしくは「モルタル下地の上に塗装する」ことが主流でした。この場合、10年ほどで塗料が経年劣化しますので、再塗装が必要になります。
最近流行している【塗り壁】はちょっと違います。
「着色した素材を塗る」壁です。
そのため、従来の塗り壁と違い、表面が汚れることはありますが、再塗装は必要ありません。
【凄いぞ! モイス!!】
今日は、室内環境を守る(つまり、シックハウス対策)ことに関する取り組みを報告します。
私達が考える「シックハウス対策」は、下記の3本柱です;
1)室内に使用する素材を吟味する
*有害な揮発性有機化合物をできるだけ発生させない素材の選定
2)換気システムを有効に活用できるために「住宅を高気密化」する
*ストローの原理ですね。隙間が多ければ、24時間換気システムを設置しても、有効に空気の入れ替えができませんから。
3)防蟻処理を自然素材でおこなう
*床下に農薬を撒き散らしません!
【気持ちよく入居する方法】
住宅を建築する場合おこなう神事は、みなさんもよくご存知な【地鎮祭】ですね。
以前、お施主様(Y様)から教えていただいたのが【清祓祭】(せいばつさい)です。
*写真をご覧ください。
この【清祓祭】の目的ですが、
*工事中の穢れを除くこと
*入居前に、建物全体を祓い清めること
です。
写真の通り、お施主様が入居される前に、神主さんが建物内(リビング・ダイニング・各部屋・水廻り・トイレなど)を清めます。また、建物廻りも同様に清める神事です。
【住宅取得資金の相続時精算課税制度の特例は、本当に得か?】
住宅を建てる場合、「税金」に関する知識は絶対に必要となります。
*印紙税
*登録免許税
*不動産取得税
*住宅取得(ローン)控除
*住宅取得資金の贈与
*住宅取得資金の相続時精算課税制度の特例
【税金】は非常に重要なことなのですが、ついつい「住宅建築費用」「土地取得費用」の方ばかりに気をとられて、後で「あれっ?こんなに税金がかかるんだっ!」となってしまうケースも多いのです。
読者に特別プレゼント!
◆読者のみなさまへ特別プレゼントを用意いたしました!◆
みなさん、はじめまして。ecoハウス研究会 事務局 小谷(こたに)です。
【外断熱の地熱住宅】を開発した玉川さんの本を最後までお読みいただきましてありがとうございます。
内容はいかがでしたか?難解でしたか?
そうですか。そうですよね。難しい内容だと思います。ゲラ刷りの段階で当社スタッフに原稿を渡したところ、彼は・・・・・。そうです。読みませんでした(笑)。
内容がいろいろとありすぎて、玉川さんはいったい何を主張したいのか???
私にも良く理解できませんでした。
それでも、当初の原稿ではもっともっとたくさんの内容が書かれてありましたよ。
例えば、
「家庭内事故死の原因:ヒートショックに関する細かい分析」
だとか
「地熱住宅の開発経緯」
などです。クドクドと長くなが〜い文章が続いていました。(ふぅ〜〜〜)
出版社の編集の方からもアドバイスがあったそうです。
「もっと内容を削ってください!」
私も一緒になって言っておきました。誰かがちゃんと言ってやらないと広辞苑みたいに分厚い本になってしまったところでした。(あぶない、危ない!)
そうしたら泣くんです、玉川さんが。50歳近い見苦しい大人が電話で泣いていました。
「・・・だって、俺 もっともっと伝えたいことがあったのに・・・・(大泣)」
ここまで言われると、さすがの私も何かフォローしてあげないと・・・。
そこで、玉川さんが本に載せきれなかった部分をまとめて2種類の小冊子にしました。
その小冊子をご希望の読者の方へプレゼントいたします。
小冊子の内容については、下記をご覧ください。そして、面白そうな内容でしたら下記のフォームからお申し込みください。
*郵送でお送りしますので、特に「住所」「電話番号」は間違えないようにお願いします。