【オール電化住宅】
このオープンハウスは【オール電化住宅】です。
【オール電化住宅】にした理由ですが、いくつかあります(↓):
1)火事の心配が無いこと!
・家の中に「火」が存在しません。暖房器具もエアコン・オイルヒーターです。暖房による「燃焼」は住宅内の空気を汚すからです。
2)キッチン廻りの油汚れが極めて少ないこと!
・アイランドキッチン(写真をご覧ください)の場合、調理区画とダイニングが明確に仕切ってありません。ガスコンロの場合、炎に伴い上昇する空気の流れによって油煙が広がってしまいます。
IHクッキングヒーターの場合、「燃焼/空気の流れ」が極めて少ないため、油煙が広がりません。
【いよいよ竣工です!】
先日、このオープンハウスを利用して【内装仕上げ材(=珪藻土)施工体験会」を開催しました。
すご〜く楽しかったです。
あまりにも楽しいので、私はとうとう素手で塗ってしまいました(笑)
本来、このオープンハウスの内装は「エコクロス」で仕上げる予定でした。
しかし、急遽、珪藻土塗りに変更してしまいました!
1階部分は、ほとんど仕上がっています。非常に満足しています。「塗り壁体験会」にご参加された主婦の方が
「ここはレストランみたいですねぇ〜」
と発言されているのを聞いて、かなりうれしかったです。
【珪藻土をみんなで楽しく塗りました!!!】
楽しかったですねぇ〜。
なんだか、ストレスが解消されて。癒されたなぁ〜。
昨日開催した【塗り壁施工体験会】で、おもいっきり珪藻土を塗りまくってしまった私の感想です。
20名の方が、【珪藻土】を壁に塗ることを体験していただきました。
いったい、何で?私が癒されてしまったのか???
まずは体験会の状況をご覧ください(↓)
1)体験会はオープンハウスでおこないました。
オープンハウスの外壁も「塗り壁」です。(外壁の素材は珪藻土ではありません。)
【内装工事】 (内装も塗り壁です)
内装工事が始まりました。
シックハウス対策のため、天井部分は【エコクロス】を使用し、壁部分は【はいからさん】(=珪藻土)を使用します。
【はいからさん】の施工をみてみましょう。
1)下地(石膏ボード)の継ぎ目に専用テープ(メッシュ)を貼り付けます。
【外壁は塗り壁です】
いよいよ「外壁」の施工となります。一般的には「サイディング」で施工することが多いのですが、今回は「塗り壁」にしました。サイディングとは質感が違うので、最近、好んで採用しています。
1)壁部分の外断熱を完成します。
2)外断熱材の外側に「タイベックシート」を貼ります。
通気胴縁(壁材と断熱材間に空気が流れる層を作るために設置します)を設置していきます。
【高気密住宅にするための秘訣】
私達が「外断熱工法」を採用している理由は二つあります。
1)構造体を外側からすっぽりと断熱するので、内断熱の欠点である「断熱欠損」(構造体:木材の部分が断熱されないこと)がありません。
2)壁の中に空気が流れるようになります。
(内断熱=充填断熱では、壁の中に断熱材を詰め込むので、空気がながれません。)
構造材:木材の周りを空気が流れるので、木が長持ちします。
外断熱工法を採用する場合、「高気密住宅」は絶対条件です。なぜ?高気密住宅でないといけないのか。詳しい内容はこちら(↓)をご覧ください。
私達が「高気密住宅」にするための工夫をご覧ください(↓)
1)構造体の外側にサーモプライを貼っていきます。サーモプライの継ぎ目は、全て気密テープ(ブチルテープ)を貼っていきます。
【外断熱住宅の屋根工事】
【外断熱住宅】は、屋根も外断熱施工するのが基本です。
(ハウスメーカーによっては、壁だけ外断熱をおこない、屋根は一般住宅と同じく断熱しないで、2階の天井裏で断熱している場合があります。それは「天井断熱」であって、外断熱の施工ではありません。)
屋根の勾配にもよりますが、屋根の外断熱施工が難しいため、「天井断熱」ですましているようです。
私達(外断熱の地熱住宅)の場合、こんな手順で屋根工事を進めていきます。
1)屋根の構造部分の外側にサーモプライを貼ります。
【耐震のために必要なホールダウン金物】
ベタ基礎と土台はアンカーボルトによって、しっかりと結び付けられてあります。
ところが、直下型地震の場合、柱が土台から引き抜けてしまう現象があります。一度抜けてしまった柱は、もとに収まりません。
そのため、大きな直下型地震の場合、1階が潰れている木造住宅が多かったのです。
【自然素材による防蟻処理】(シロアリ対策)
完全な外断熱工法の場合、「床下も室内である」と考えます。
そのため、床下(=土台)の防蟻処理は「化学物質の使用禁止」です。
室内の空気を汚染しますから。
そこで、自然素材(=液状の炭)を、土台・柱・基礎に塗っています。
これはヘルスコキュアーという素材です。
ヘルスコキュアーを土台と柱に塗ったところです。
ヘルスコキュアーを塗った後、構造体の外側にサーモプライを貼っていきます。
写真は室内側から撮ったものです。
【屋根の外断熱施工】
屋根部分の外断熱施工です。
サーモプライの上に、まずは75ミリの断熱材をはります。この上に40ミリの断熱材が追加されます。
トータルで115ミリとなります。
(写真では、75ミリの断熱材を施工したところ)
千葉県で、【次世代省エネルギー基準】をクリアーするには、屋根に115ミリの断熱が必要です。(断熱性能は、最高等級のB類3種です)
屋根全体に、断熱材を施工していきます。
75ミリの上に、さらに40ミリ(厚さ)の断熱材を施工するため、垂木を設置していきます。
このように、75ミリ(厚さ)の断熱材の上に、さらに45ミリ(厚さ)の断熱材を施工します。
上記の画像のように、最終的には、115ミリ(厚さ)の断熱材の上に、35ミリの通気層(空気が流れる層)ができます。
ここに空気の層を作ることによって、屋根材の熱を直接断熱材に伝えないようにしています。外断熱工法においては必須です。
外断熱住宅の場合、外断熱材の外側に通気層が必要です。(通気層とは「空気が流れる隙間」のことです。)
屋根:断熱材と屋根下地材の間 35ミリの通気層
壁: 断熱材と外壁材の間 18ミリの通気層
「通気層の役目」ですが、屋根・壁の熱が直接断熱材に伝わらないようにするためです。通気(=空気)は断熱性能があります。
また、胴縁・垂木などの木材が呼吸できるようになります。(腐らないようにするためです)
【高気密住宅にする工夫】
屋根部分の構造の外側にサーモプライを貼っていきます。
サーモプライの継ぎ目には「気密テープ=ブチルテープ」を貼ります。
構造体の外側全てにサーモプライを貼ることによって、高気密住宅にします。
構造体の外側にサーモプライを貼ったところを、裏から撮影したところです。
銀色部分がサーモプライです。(サーモプライの裏側は銀色です)
サーモプライはベーパーバリアー(湿気を通さない層)の役目も担っています。外断熱工法の場合、断熱材のすぐ内側にベーパーバリアーを必ず施工します。以前はビニールシートでおこなっていましたが、サーモプライで構造体に直接密着させた方が「気密性能の経年劣化」を防ぐことができます。
写真では、屋根の部分だけですが、この後、建物全体にサーモプライを施工していきます(↓)
(画像をクリックすると拡大表示されます)
【いよいよ上棟です!】
八重柏棟梁(親子)です。よろしくお願いします!!!
【外断熱の地熱住宅】は、施工が難しいと評判です(?)
そのため、熟練の大工さん(専属)が建てないと「気密性能」が出せません。
上棟の日、朝一番で、棟梁と一緒に土台を清めました。
棟梁が、土台の隅に、「お米+塩」を置いていきます。私がそこに日本酒をかけていきます。
工事中、事故が無いように、安全に1日が終わるように祈りながらお酒をかけていきました。
いよいよ上棟です!
【木曾東濃檜4寸角材の土台】
いよいよ【上棟】に向けての作業です。まずは、土台(木曾東濃檜)を基礎の上にのせます。
写真では、ちょっと見えないのですが、土台の裏側(基礎との間側)には、自然素材の防蟻処理材(ヘルスコキュア=液状炭)を塗ってあります。
土台の外側(室外側)には「切り欠き」があります。これは、土台の回りを空気が流れるための工夫です。また、土台が直接基礎(コンクリート)に触れないため、土台の下には「基礎パッキン」が置いてあります。
本来、基礎パッキンは、そこから「床下の換気」をするためのものですが、私たちは別の用途で使用しています。
基礎パッキンによる「隙間」は、後で施工する「外断熱材」によって閉ざされます。後述しますが、基礎には換気口はありません。
また、写真では見難いのですが、前回説明した「アリダンテープ」とは別に、「アリダンシート」も敷きます。(これもシロアリ対策です)
土台の脇に見えているのが【アリダンシート】です。アリダンテープとアリダンシートがシロアリの侵入を防ぎます。
【ベタ基礎工事(基礎外断熱)】
住宅建築において、非常に重要なのが【基礎工事】です。なんといっても、地震に対して建物をしっかりと支えてくれるのが基礎ですから。
今回基礎工事をお願いした勝畑親方です。家族で仕事をされていて、息子さん達もまじめな好青年です。
ありがとうございます。(ペコリ)
基礎工事では、写真の通り、割栗石を1個1個敷き詰めていきます。しかも、きれいにつめていきます。
本当に大変な作業ですね。
割栗石を全て敷き詰めました。
【基礎工事】
住宅建築において、非常に重要なのが【基礎工事】です。なんといっても、地震に対して建物をしっかりと支えてくれるのが基礎ですから。
今回基礎工事をお願いした勝畑親方です。家族で仕事をされていて、息子さん達もまじめな好青年です。ありがとうございます。(ペコリ)
★【基礎工事】割栗石を敷き詰めます★
基礎工事では、写真の通り、割栗石を1個1個敷き詰めていきます。
しかも、きれいにつめていきます。本当に大変な作業ですね。
★【割栗石を敷き詰めました】★
割栗石を全て敷き詰めました。
【まずは地鎮祭です】
住宅を建てる時、「はじめの一歩」は地鎮祭です。
工事期間中の安全を願い、神主さんにお祓いしてもらいます。
私がいつもお願いしている【露崎神主さん】は茂原市/ひめはるの里からいらっしゃいます。
不思議なことに、露崎神主さんに地鎮祭をお願いすると「必ず晴れます」。
私がお願いする建築現場だけ、不思議と晴れるそうです。
日本一の晴れ男と晴れ女なのかもしれません。
【はじめにお読みください】
私達は、住宅展示場にモデルハウスを建てません。
いずれ解体してしまうモデルハウスを建てることは地球環境に良くないと考えています。
なにより「もったいない」です。豪華なカタログも作っていません。
しかし、「外断熱の地熱住宅」という新しい家造りを知っていただくには、寒い日、暑い日に【体感】していただくのが一番良い方法でもあります。
地中熱利用の効果を【体感】していただく一つの方法として「バス見学会」を定期的に開催しております。
また、別の方法として「モデルハウスの替わり」に、お施主様にご協力いただいて、短期間オープンハウスとしてお借りしております。このオープンハウスにおいて、地中熱利用の効果を少しでも体感していただく試みをおこなっております。
今回、千葉市緑区おゆみ野に建築することになりましたオープンハウスは、下記のコンセプトで設計しました。
1)外断熱の地熱住宅
2)自然素材 塗り壁の家
3)オール電化住宅
4)防犯住宅
このオープンハウスの建築工程の全てをお見せします。私達の家造りを好きになっていただければうれしいです。
エコホームズ株式会社 玉川和浩