気密その3 気密測定試験とは?


住宅の隙間の面積を測る検査です。
住宅の室内と外を区切っている「壁」や「窓」や「屋根」などの面にある隙間の面積を測ります。『気密測定機』という機械を使って測定します。


■■■気密測定の方法■■■
気密測定用の大きなファン(送風機)で建物内の空気を外に出します。
大きな隙間が空いていると、ファンで外に出したのと同じ分だけの空気が室内に流れ込んでくるので、室内の気圧に大きな変化はありません。
小さな隙間しか空いていない場合は、外に出した空気と同じ分だけ空気が入れないため室内側の気圧が低くなります。
この関係を利用して、「外に出した空気の量」「室内と外気との気圧差」を測ることで「隙間の面積」を計算することが出来ます。(『ベルヌーイの定理』※という理論式を使います。)

※ベルヌーイの定理
Q:外に出した空気の量[m3/h]
α:係数(隙間の抵抗値)
A:隙間の面積[cm2]
ρ:空気の密度[kg/m3]
・P:室内外の気圧差[Pa]


気密その1/気密住宅とは? その2/気密性能値「C値」とは? 気密その3/気密測定試験とは?