気密その2 気密性能値「C値」とは?


日本では気密性能値を「C値(シーち)」(相当隙間面積)で表します。
住宅の室内と外を区切っている「壁」や「窓」や「屋根」などの面にある隙間の面積(cm2)を測り※(※前号の「その3」をご参照ください。)、延床面積(m2)で割ったものがC値(相当隙間面積)(cm2/m2)です。つまり、床面積1m2あたりに隙間がどれ位あるかを表したものです。

■■■気密性能の基準値■■■
「住宅の次世代省エネルギー基準」では、気密性を表す指標として、C値を用い、その基準値を1、2地域では2cm2/m2以下、3地域以南では5cm2/m2以下としています。
千葉県・茨城県は4地域に属していますので5cm2/m2以下が基準値です。延床面積120m2の住宅は、家全体の隙間の面積が100cm2(約24センチ角)以下であればC値が5cm2/m2以下の「気密住宅」です。
気密化・断熱化の意識の無い、従来の木造軸組み工法では、C値は10cm2/m2位(延床面積120m2の住宅の場合は隙間面積1200cm(約35cm角)程度)です。

【参考】ノルウェーやスウェーデンでは気密性能を「ACH」(内外気圧差50Paのときの1時間あたりの漏気回数)で表します。「ACH」は、内外気圧差50Paの時の隙間からの通気量(Q:m2/h)を建物の容積(V:m3)で割ったものです。

※次回は「住宅の隙間ってどうやって測るの?」気密測定試験についてお知らせします。


気密その1/気密住宅とは? その2/気密性能値「C値」とは? 気密その3/気密測定試験とは?