「生活の質」を低下させない節電方法とは?(パート1)
拙著【家族・住い・地球が長生きできる家】でも詳しく解説した「地球が長生きできるため=使用エネルギーを削減する方法」ですが、原則として「生活の質を低下させないで省エネする方法」を提案しています。
つまり、【エネルギー使用量ゼロで我慢する】(例えば、家の中が極寒でも暖房を全く使用せず、暑い時には、ひたすら汗をかきながら耐える事など)はお勧めしておりません。
無理をし続けると、継続する事は難しいですし、極端な場合、体を壊してしまいます。
若い時に、体が極端な寒い・暑いに耐えられる状態であれば、精神修行の一つとして、我慢する事も良いでしょう。しかし、65歳を超えると、その修行は命にかかわります。
そのため、できるだけ少ないエネルギー使用で、できるだけ快適に過ごすために、建物の高断熱・高気密化がどんどん推進されています。
近い将来、新築する住宅の全てが「高断熱・高気密住宅」として義務化されるのは間違いありません。
●【高断熱・高気密化】:住宅・ビルなど
●【発電】:自然エネルギー(太陽光・風力・地熱・水力など)
●【省エネルギー】:ヒートポンプ(冷暖房・給湯・冷蔵施設など)
「生活の質を落として節電する方法」から「生活の質を低下させないで節電する方法」へどんどん転換しています。
また、「照明器具のLED化」がどんどん推進されています。電球をLEDに交換するだけで、使用電力量が1/3~1/4になるのは皆さんも良くご存知だと思います。
さらに、電球からの発熱が激減しますので、冷房にかかる電力を減らす効果もあります。
「そういえば、最近、照明器具の売り場でみかけるのが全てLED製品ばかりだな・・・」
と思い当たる方も多いと思います。
そうです。照明器具のLED化は「生活の質を低下させないで節電する方法」としてベストなのです。
実際、我が家の照明器具を全てLEDに交換したのですが、電気代が見事に減りました。
LED化による使用電気量の削減効果は、家庭よりも工場・製造/販売現場の方が大きいのは明白です。売り場では、朝のオープンから照明器具はフル点灯です。
これらの照明器具を全てLED化すれば、電気代削減だけではなく、日本全体の発電量削減につながりますので、家庭・企業・地球が喜ぶ仕組みです。
しかし、この「誰でも知っている事」を実現するには、大きなハードルがありました。
それは・・・(次回へ続く)