【全館暖房】とは? (家庭内事故死を防ぐための家づくりです!)
日本では、冬場、【家の中が寒いのがアタリマエ】と思われています。
*ただし、日本といっても、北海道にお住いの方は【冬 家の中は暖かい!】のがアタリマエと経験されている人が多いのです。 事実、北海道から千葉に移住されたご家族が「なんでっ?こっちの家はこんなに寒いの???」と嘆いていました。
【家の中が寒いのがアタリマエ】ですから、暖かくする場所は【限定された場所】となります。限定された場所とは、リビングであり寝室などです。暖かくするには、灯油や電気を使用しますので、経済面から、廊下やトイレ、洗面脱衣室などは暖房器具を設置しません。そもそも、廊下・トイレ・洗面脱衣室・浴室などを暖房する発想がありません。寒くてアタリマエの場所です。
この「暖房方法」を、【採暖】や【部分暖房】と言います。
これに対して、家全体を暖房する事を【全館暖房】と言います。
「どひゃぁ~!!! 家全体に暖房器具を設置して、灯油を炊いたら、いったい! どんだけ費用がかかるのか!!! そんなの無理です」
「廊下を暖房するなんて! そんなのエコな生活ではない!!!」
「家全体で暖房をおこなうエネルギーの量を考えると・・・、地球温暖化対策に逆行していますぞ!!!」
と、そんなみなさんの声がこちらにも届きます。
千葉県でも、冬場、リビング・全ての寝室・玄関・廊下・トイレ・浴室・洗面脱衣室などに暖房機を設置して、灯油を24時間燃やしていけば、灯油代だけでも10万円近くかかるでしょう。(もっとかかるかもしれませんね・・・)
灯油をバンバン使い、もしくは、エアコン(電気)をガンガン使って、家全体を暖房するのが【全館暖房】という「全く実現性の無い暖房方法」です。
ちなみに、【全館暖房】の家では、家の中に急激な温度差が発生しませんから、例えば、下記の住宅のようになります。
*千葉県成田市での測定:画像をクリックすると拡大表示されます。
このように、「概念としてはあるが、実現するには経済的に不可能な暖房方法」の事を【全館暖房】と言います。
ですから、せっかく検索してこの記事をお読みになっている方、【全館暖房】の事はスッキリと忘れてください。実現するのは無理ですからね!
65歳になるまでは、完全に忘れてください・・・。
いいですか。
65歳になるまでは、完璧に忘れておいてください。