断熱材メーカーに騙されないでください!(これから外断熱工法を始める工務店さんへのメッセージ)
*この内容は、一般の方向けには書かれていません。建設業界関係者向けの内容です。
「ご存知ですか? 2020年以降は【外断熱工法】が標準になりますよ! その時、外断熱工法を知らないのではお客様に相手にされませんよ!」
「ゼロエネルギーハウスで消費税アップ後も受注を確保しよう! 高断熱・高気密住宅のノウハウを一挙公開!セミナーのご案内」
などなど、最近、このようなFAXDMばかり会社に届きますね。みなさんの会社はどうですか?
どこかの「住宅系ノウハウ販売会社」が断熱材メーカーとタイアップして、最近、ますます外断熱工法の売込みが激しくなりました。
本当に【外断熱工法】は、みなさんにバラ色の未来を提供してくれるのでしょうか?
一方、最近(特に2013年夏ごろから2014年にかけて)、同業者の方から外断熱工法に関してたびたび質問をいただくようになりました。その質問の内容は、大きく分類すると、次の項目です。
1)断熱材は、どんな種類が良いのか?
2)基礎の外側に断熱する場合、シロアリの被害にあうのではないか? 対処方法はあるのか?
3)24時間換気システムはどのメーカーが良いのか?
また、すでに「外断熱工法」に取り組んでいる工務店さんからは、こんな質問もいただきます。
4)施主から「夏は暑いよ」とクレームがあります。どうしたら解決できますか?
5)デザイン住宅でも効果を発揮するのでしょうか?
6)リフォームでも外断熱工法は可能でしょうか?
などなどです。
深刻な相談もありました。外断熱材の中にシロアリが侵入して、しかも、間柱・梁などに甚大な被害が発生していて、それをどのように補修していったらよいのか?という相談でした。
基礎の外側に貼ってある断熱材を剥がしていくと、どんどん被害が発見されていって、とうとう、建物廻りの全ての断熱材を撤去する事になってしまった・・・、などです。
いままで、【外断熱工法のメリット】は、たくさんの人達が情報発信してきました。もちろん、私のその一人です。いまでも、外断熱工法が、日本の住宅には最適だと信じています。ただし、【外断熱工法のデメリット・落とし穴】にも沢山遭遇してきました。
「まさか・・・、こんな問題が発生するなんて・・・」
断熱材メーカーの営業マンは、本当に親切で熱心な方ばかりです。
しかし、残念ながら、どんなに正直な営業マンでも、自社製品の欠点はなかなか公表できません。(公表したくても、できないでしょうね)
そこで、これから新たに外断熱工法を取り組もうと考えている工務店さん向けに、主に、【外断熱工法を採用する場合の注意点】をお伝えしていきます。
*内容について、不明な点がありましたら、下記のフォームからどんどん質問してください。