ゼロ・エネルギー住宅等の推進について(平成24年度 住宅局関係予算概要/国土交通省住宅局)の資料より抜粋
★この内容は、住宅業界、特に全国の工務店さん向けの情報です★
全国でエコハウスに真剣に取り組んでいる工務店の皆様、皆さんの長年の苦労が報われる方向に国土交通省は向かっていますよ!
まずは下記の画像をご覧ください(クリックすると拡大表示されます)
(上記の画像は、下記の資料から抜粋しました。下記をクリックすると、PDFでダウンロードできます)
●平成24年度 住宅局関係予算概要 国土交通省住宅局 平成24年1月
*6ページに記載があります。
この図の中で、特に注目していただきたいのは下記のポイントです;
*「躯体の高断熱化」や「躯体の高気密化」は当たり前の事ですので省略します。
1)冬季の日射取得
*パッシブ住宅の基本である「日射取得」が要素として取り上げられています。
2)夏季の日射遮蔽
*パッシブ住宅では必須要素ですね。
なお、エコホームズが提唱する「冬季の日射取得」と「夏季の日射遮蔽」については下記の記事をご参照ください(↓)
今までの「家の中から熱エネルギーを外に逃がさない」という発想レベルにおいては、サッシの枠を樹脂製・木製にして、ガラスをペアやトリプルガラスにするのが主流でした。
しかし、国土交通省住宅局が定義している通り、これからのゼロ・エネルギー住宅の発想レベルでは、窓の性能は可変性が求められます。
そのため、「二重サッシ」は、その発想に合ったものです。
下記の記事は、その補足内容です(↓)
3)地中熱利用(図の建物下に書かれてあります)
*国土交通省住宅局の図では、外気を床下へ導入して、そこで温めた空気を室内側に放出するように書かれています。
これは、環境省が分類した「熱伝導型」のものをイメージされているようです。
*環境省の分類内容については下記をクリックしてご覧ください(↓)
●環境省からなにか郵便物が届きました・・・???(地中熱利用システム/全国設置状況調査報告)
エコハウスを研究されている全国工務店のみなさん、皆さんのいままでの研究・実践内容が、ようやく、国土交通省にも明確に認知されました。
これからもがんばっていきましょう!
【追伸】
全く自分勝手な憶測ですが、実は、上記の3要素は「新たに追加された要素」なのです。
平成23年9月に作成された「平成24年度 住宅局関係予算概算要求概要」には、ゼロエネルギー住宅のイメージ図として下記の図が掲載されています。
●平成24年度 住宅局関係予算概算要求概要(pdf)
その後、平成24年1月に作成された「平成24年度 住宅局関係予算概要」においては、下記のイメージ図に変更されました。
●平成24年度 住宅局関係予算概要
このように、平成23年9月と平成24年1月のイメージ図を比較すると、3要素(冬季の日射取得・夏季の日射遮蔽・地中熱利用)は新たに追加された要素であることがわかります。
実は、平成23年12月13日(火)に「パッシブ住宅協議会」が開催されまして、その席に、私(玉川和浩)と池田社長(池田住宅建設)も招待されていました。
そして、その協議会において、私と池田さんは、国土交通省の担当者の方に「地中熱利用」のプレゼンをさせていただきました。お渡しした資料には「地中熱利用」の事だけではなく、「冬の日射取得」についても記載してありました。
つまり・・・、ひょっとすると、勝手な憶測ですが・・・、この時のプレゼン内容が少しは影響したのかもしれません。これも、ちょっと(かなり)うれしい憶測です。