改修型地中熱利用システムとは?
伝導型地中熱利用システムは、「床下システム(地中熱利用部分)」と「24時間換気システム」の2つの機能が付いています。
【参考情報】(下記をクリックすると参考情報が表示されます)
・住宅/冷暖房として「地中熱利用」に興味をお持ちの方へ(伝導型地中熱利用システムに関する解説)
・「床下システム」(地熱利用システム)とは?
・24時間換気システムとは?
設備としては、屋根裏に下記の画像のようなファン+ダクト等が設置されます。
既存住宅(中古住宅)で伝導型地中熱利用システムを設置する場合、上記/画像のような設備を設置するスペースが確保できない場合が多く、そのため、地熱リフォーム(断熱改修工事+地中熱利用システム)専用のシステムを開発しました。
それが【改修型地中熱利用システム】です。
2つの部分に分かれています。
1)床下システム(伝導型地中熱利用システム)部分
・「床下システム」の機能は、「居住空間」と「床下空間」との間で空気の循環をおこなう事です(ただし、夏と冬では空気の流れ方向が逆転します)
「床下システム」の説明は下記をクリックしてご覧ください(↓)
・床下システムを既存住宅に設置する場合、下記の写真の通り、上下に管を設置する必要があります。そして、管の途中にファンを設置します。
(下記の写真は、関西で地熱リフォームを数多く手がけている池田住宅建設さんの設置事例です)
管に設置されているファンをスイッチで切り替える事によって、空気の流れを逆転する事が可能です。季節によって、お施主様にスイッチの切り替えをお願いすることになります。
このシステムは、エコハウスに発生する「カビ問題」を解決するため、必須の設備となります。
*エコハウスに発生する「カビ問題」については下記をクリックしてご参照ください。
○エコハウス(基礎外断熱建物)の「床下カビ問題」を解決する方法とは?
2)24時間換気システム部分
・壁付けタイプ(全熱交換型)換気システムを設置します。
・既存住宅の場合、建物部分及び窓周りに隙間がありました。その隙間によって自然換気(隙間風ですね)がおこなわれています。
しかし、既存住宅で「地中熱利用」をおこなう場合、断熱改修工事(省エネリフォーム)が必須です。そして、断熱改修工事をおこなうと、結果として、高気密住宅(隙間が少なくなります)になりますので、隙間風による自然換気がなされなくなります。
*断熱改修工事(省エネリフォーム)の内容については、下記をクリックしてご参照ください(↓)
○築34年の住宅ですが、リフォームでも地熱利用はできますか?
このため、24時間換気システムを別に設置するのですが、換気による熱ロス(汚れた暖かい室内空気を外に捨て、新鮮な冷たい外気を室内に入れます。これにより、住宅内の熱が外に排出されてしまいます)を可能な限り少なくするため、全熱交換型換気システムを設置します。
一般的な全熱交換型換気システムはダクト式ですので、設置するには広いスペースとダクト配管が必要でした。しかし、既存住宅の構造/間取り等によってはダクト式換気システムを設置するのが難しい場合が多かったのです。
そこで、壁に設置できる「全熱交換型24時間換気システム」を採用しています。インヴェンターという製品です。
*インヴェンターについては、下記をクリックしてご参照ください(↓)
○省エネリフォーム(断熱改修工事)に最適な「24時間換気システム」を見つけました!
【改修型地中熱利用システム】は、この2つの要素が必要となります。
★地熱リフォーム(既存住宅の高断熱・高気密化+改修型地中熱利用システム)について、ガイドブックを作成しました。興味がある方は下記をクリックしてガイドブックをお申し込みください★
○地熱リフォーム(エコリフォーム+地中熱利用)のガイドブックをプレゼント!