地熱住宅には、どうして温度センサーが付いているのですか?
【質問】
エコホームズさんの地熱住宅には温度センサーが付いていると読みました。それは、家の中の温度を測定するのが主な目的なのですか?
地熱を利用する場合、温度センサーが付かないとダメなのですか?
(回答)
・はい。私達の地中熱利用システムには「温度センサー・湿度センサー・集音マイク」が設置されます。
もちろん、家の中の温熱環境を測定するためにも利用するのですが、もっと大切な目的のために設置しています。
・「もっと大切な目的」をご理解いただくためには、まずは下記をクリックして「地中熱利用の概念」をご理解ください。
○住宅/冷暖房として「地中熱利用」に興味をお持ちの方へ
*ちょっと、長すぎる内容でしたね。すみません。
さて、突然ですが、「地中熱」の熱源はなにから発生しているのでしょうか?
決して、地中深くにある超高温のマグマからの熱ではありません。
【地中熱】の熱源は、日射(太陽光)なのです。
・まずは、下記をお読みください。
○小学校5年生向け理科の教材で「地熱住宅」が取り上げられました!
上記に書かれていますが、日射(太陽光)はまずは地面を温めます(↓ 画像をクリックすると拡大表示されます)
太陽光が地面を温め、その熱によって、周囲の空気を温めます。つまり、外気温度が上昇するということは「日射量」が増えた結果なのです。
そして、太陽光により温められた地面の熱は地中にも伝わっていきます。これが【地中熱】の源なのです。
つまり、【地中熱】と【外気温度】は密接な関係にあるのです。
「地中熱は全国どこでも安定した温度です」と説明される会社もありますが、それは間違いです。実際、地下5mの温度では、東京では18℃程度、千葉では18.6℃程度になります。
*さらに詳しい内容については、下記をクリックしてご覧ください(↓)
○全国各地の地中温度
*外気温度と地中熱は、完全ではありませんが、ある程度 比例します。
【参考情報】
○「地熱住宅」は温泉が出るような地域でないと建てることができませんか?
・例えば、千葉市と長野市では気候(外気温度)が違います。外気温度が違うと、地中熱も違ってきます。そのため、地中熱利用システムは各地の「地中熱の違い」に適応するように稼働する必要があります。
また、地中熱利用システムは24時間換気システムとも連動します。換気システムとは、外気と室内空気を入れ替える事です。そのため、外気温の影響を室温も受けるのです。
これらの理由により、【地中熱利用システムは各地の気候(外気温度、そして地中熱)の違いに対応するもの】でないと、例えば、千葉では効果があるが長野では効果がイマイチ・・・、という状態が生じる可能性があります。
・そこで、システムを改善した際、外気温度を測定して、その測定結果を「システムの稼働」にフィードバックさせる事にしました。
【参考情報】
○地中熱利用システム(エコシステム)のコントローラーが新型になりました!
・ですから、地中熱利用システムに設置される「温度センサー(外気用)」の設置目的は、外気温度を測定する事です。
そして、その測定結果をコントローラーが読み取り、「日射量の違いによって生じる【地中熱の違い】」に最適に適応するため、システムの稼働状況を自動で変更させます。
この機能が付加されたため、日本全国、どこの地域でも地中熱を最適に利用できるようになりました。現在、北は岩手県から、南は大分県までの広い範囲で地熱住宅が建てられています。
・もちろん、室内側と床下の温度/湿度の測定も重要です。また、地中温度の測定も同時におこなう事によって、【地中熱利用の効果】を見て確かめることができます。
しかし、温度センサーを設置する主な目的は、各地の気候に合わせて、システムの動き方が自動で最適な状態に変更される事にあるのです。
それでは、温度センサーがどのような物なのかを動画でご覧ください(↓)
・温度センサーが読み取った測定データを処理して、地中熱利用システムを最適な状態に動かすためのコントローラーについては、下記の動画をご覧ください(↓)
・室内側に設置する温度/湿度センサー/モニターについては、下記の動画をご覧ください(↓)
・温度/湿度の測定データ、及びシステムの稼働状況をご覧いただくためにモニターが室内側に設置されます。モニターがどのようにデータを映すのか? 下記の動画をご覧ください(↓)
・地中熱利用システムの機器部分と24時間換気システムは屋根裏に設置されます。その様子も動画でご覧ください(↓)
繰り返し申し上げますが、「全国各地、どこでも同じ地中熱温度がある」というのは間違っています。
そのため、地中熱利用システムは、どこの地域でも効果を発揮させるためには、各地の気候特性に合わせてシステムの動き方を変えるべきなのです。
そのため、私達のシステムには「センサー」が設置されてあります。
ご不明な点がございましたら、いつでも下記のフォームからご連絡ください。
最後までお読みいただきましてありがとうございます。