間伐とは?(森林にCO2を吸収してもらうために必要なこと)
しかし、「間伐」と聞くと「密集している杉や檜の立木を間引くこと」という一次的なイメージしか浮かんできません。(私だけかもしれませんが)
「間伐すると、残った木に光があたり、成長していくのです。そして、木は成長すると共にどんどん二酸化炭素を吸収してくれるのです」
「間伐しない人工林では、光が地面まで届かないので、下草が生えず、土壌がむき出しになってしまい、ちょっとの雨でも土壌が流れ出してしまいます。結果として、土質が悪くなり(表層の栄養分が流されてしまうため)、最悪の場合、大雨で土砂や立木が流されてしまいます」
などと聞かされているのですが、これらは単に知識として知っただけで、どうにも腹の底から理解できる話ではありませんでした。
しかし、「我が家の大黒柱と出会う旅」に参加すると、「間伐の重要性」を体感することができるのです。
【参考情報】
○間伐と環境保全
○間伐 日本の森を再生させるために
○イベントレポート:「大島さんの曾曾お爺さんが明治 39年に植えた東濃檜で家を建てるツアー」(平成22年3月14日開催)
・「我が家の大黒柱と出会う旅」では、お施主様のご希望によって、その場で立木を伐採してくれます。
「なんて凄い切り株なんだ!」
「檜の香りがいいねぇ~」
などと、ついつい、下ばかり(切り株ばかり)をみてしまいます。
その時、思い切って、上を観てください(↓)
ポッカリと空に穴があきました。それまで、どことなく暗かった森の中が急に明るくなります。
それまで、上空で枝/葉をはっていた木を伐採したことによって、そこから地面に光が降り注ぐようになります(↓)
・この光によって、残った木はどんどん成長するようになります。また、地面には下草が生えて、それによって土壌が雨で流されないようにもなります。
1本の木を伐採することによって、森の中が活性化するのです。1本だけでは足りません。
適正に伐採してやると、このように明るい森になります(↓)
明るくなった森を観ると、「あ~、やっぱり間伐って本当に必要なんだな!」と忘れられない記憶になります。
「我が家の大黒柱と出会う旅」に参加される場合、ぜひ、伐採後の空を見上げてくださいね!
追伸:
森林組合の方からお聞きしたのですが、昔から「木三倍」という言葉があるそうです。その意味ですが、「木材は伐採後、樹齢の3倍は長持ちする(強度を保てる)」そうです。
つまり、樹齢98年の立木であれば、伐採後、300年程度は構造材としての役目をはたせるそうです。
ただし、それには条件が付きます。
「木が呼吸できること」だそうです。つまり、土台・柱・梁としての木材は呼吸できるように常に空気の流れに触れている必要があるそうです。
実際、充填断熱材もないころに建てられた住宅の構造材は壁の中でも空気が流れるようになっており、それで木が呼吸できていたわけです。しかし、最近の住宅はどうでしょうか?構造材が呼吸できるようになっているのでしょうか?
外断熱工法の場合、構造材が呼吸できるようになります。下記もあわせてご覧ください(↓)
○床下に外気を入れないはずなのに、なぜ基礎パッキンを使っているのですか?
○なぜ?外断熱工法だと家が長生きするのか???
○土台にあるタテの溝はなんですか?