防蟻処理方法を変更したのですか?(基礎外断熱工法専用の防蟻処理方法について)

【ご質問】
先日、バス見学会で建築途中の地熱住宅を見学しました。その際、玉川さんの書いたガイドブックに書かれていた「液状の炭」が塗られていませんでした。
「液状の炭」は、あの後から塗るのですか?
それとも、防蟻処理方法を変更したのでしょうか?


(回答)
大変申し訳ございません。バス見学会の際、シロアリ対策を変更した件を詳しくご説明いたしませんでした。すみませんです。
確かに、本やガイドブック等では「基礎断熱部分のシロアリ対策」「液状の炭」を併用しておこなっていることを書いています。
【基礎外断熱の防蟻処理】
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「基礎断熱部分のシロアリ対策」
は従来通り(上記の通り)おこないますが、右記の「液状の炭」によるシロアリ防除方法は変更になりました。

「液状の炭」による防除方法も良い方法です。シロアリ防除だけではなく、他にも炭の効果(ニオイの吸着など)を考えると優れた素材/工法であると思っています。
ただし、平成22年1月から施工した地熱住宅においては、「基礎外断熱工法」に最適なシロアリ防除方法に変更いたしました。
それは、タームガードシステムです。

タームガードシステムは基礎外断熱専用の防蟻処理方法です。つまり、建物の外(地中)から住宅を守る方法です。
下記の写真をご覧ください(タームガードのホームページから抜粋)
*写真をクリックすると拡大表示されます。

siroari0001t.jpg

実際には、下記のように、基礎の周りに配管を設置して、その配管内にシロアリ防除剤を注入していきます(配管内から防除剤が染み出していきます)
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このシロアリ防除剤の特徴としては、「長期間、土中に薬剤がとどまること」「遅効性(シロアリが死ぬまでに時間がかかります。その間、他のシロアリにも薬剤を伝えていきます)」です。
*詳しい仕組みについては、下記をクリックしてご覧ください(タームガード ホームページ)
確実な効果

タームガードシステムは、従来のシロアリ防除方法と比較して、他にも下記のメリットがあります。

1)5年後の再施工時の方が工事金額が安いこと。
・一般的には、5年後の再施工時の方が工事金額がアップします。新築時は簡単に施工できるのですが、再施工時は床下に潜っての作業となりますので、作業性が悪くなり、そのため、工事金額がアップします。

2)保証が充実していること。
・保証内容については、下記をクリックしてご覧ください(タームガードのホームページ)
シロアリ生涯保証

・タームガードを施工するのは「三井化学アグロ株式会社」です。三井化学グループですから、保証内容が充実しています。
(余談ですが、一般的に「シロアリ防除会社」は個人経営の会社が多く、その保証は「会社が存続している期間」ですので、もしも、シロアリ被害にあった場合、すでに施工会社がなくなっていて保証が受けられないこともあるのです)

まさに【基礎外断熱工法】に最適なシロアリ防除システムであると言えます。
*エコホームズは、以前は「液状の炭」によるシロアリ防除工事をおこなっていました。しかし、平成22年1月以降は、このタームガードシステムに変更いたしました。

以上にようにシロアリ防除方法を変更したため、バス見学会でご見学された地熱住宅では「液状の炭」が塗布されていなかったのです。

*このタームガードシステムに関する方法について、カタログ等をご希望の方は下記のフォームからお申し込みください。