イベントレポート:「水野さんのひいお爺さんが大正6年~8年に植えた東濃檜で家を建てる」ツアーの報告です!(平成21年11月22日 開催)

平成21年11月22日「水野さんのひいお爺さんが大正6年~8年に植えた東濃檜で家を建てるツアー」の報告です!(平成21年11月22日 開催)

★11月22日 恵那市役所に集合
今回のイベントは、樹齢90年以上の木曽東濃檜を構造材として使用するため、お施主様に山の中で立木の檜をお選びいただくためのイベントでした。ここだけを読んでも「????」ですが、詳しい内容は下記をクリックしてご覧ください。
緊急指令:樹齢90年の東濃檜を確認するべし!

通常は、エコホームズが使用している構造材(木曽東濃檜4寸角材)は樹齢70年程度です。しかし、木曽東濃檜/産地のみなさんの熱い思いに助けられて、樹齢90年以上の東濃檜を使用できるようになったのです。
エコホームズのお客様では、小池様と中込様に参加していただきました。集合場所は恵那市役所です。そして、千葉から恵那市役所までは・・・、すご~く遠いのです。
実際、小池様ご家族は、当日の早朝(まだ夜中)4時前に千葉を出発されました。(なんとっ!片道6時間を超えるドライブです)
私は、前日、中津川市に宿泊してしまいました。

当日、恵那市役所に10時に集合なのですが、私は何をカンチガイしたのか、8:30には市役所に到着してしまいました。
IMG_4398.JPG

9:30ごろから、続々とお客様が恵那市役所に集合されました。(福井県からバスに乗って参加された方もいらっしゃいました)



★水野さんのひいお爺さんが大正6年ごろに植林した東濃檜の森へレッツゴー!
恵那市役所から「水野さんのひいお爺さんが大正6年ごろに植林した東濃檜の森」へむかいました。言葉では簡単に表せないほどの綺麗な景色の中を走っていきました。

IMG_0243.JPG

「水野さんの森」までは車で入れません。途中で車を降り、みんなでそろりそろりと歩いていくと、そこには、
IMG_4414.JPG

いきなり、
(↓ 写真をクリックすると拡大表示されます)
IMG_0528.jpg
恵南森林組合の人達、そして岐阜県森林組合連合会 東濃支所/川辺所長、さらに岐阜県恵那農林事務所の方達がたくさんたくさん勢ぞろいされていました!
で、私は(下記の中に、私が写っています。どれでしょうか?)さっそく川辺所長のもとに駆け寄ったのです。(プロのカメラマンが同行していまして、その写真にはいるように走り寄ったのです)

IMG_4418.JPG


恵北プレカット工場(エコホームズの構造材:木曽東濃檜は岐阜県中津川市にあるプレカット工場で加工されています)小栗理事長、東濃支所/川辺所長から「東濃檜の話」「檜を守り育てる話」などなど、いままでなかなか聞くことができなかった話を教えていただきました。
IMG_0526.jpg

そして、いよいよ、参加された全てのご家族が山中に入ります。それは、自分の家に使用する樹齢90年の檜(立木)を選んで伐採するためです(儀式ですね)。


★大切な我が家の構造材を選ぶ喜びが!

IMG_4509.JPG

ご家族で立木を選び、そして、最初に斧を入れていただきます(↓)
IMG_4665.jpg

そして、目の前で、伐採してもらうのです!
IMG_4678.JPG

切り株だって持って帰りたいです!(画像をクリックすると拡大表示されます)
IMG_4681.JPG


★キノコ汁と岩魚がまっていたのです!!!(涙)
目の前で、直径45センチを超える立木を伐ってもらうと、周囲に檜の香りが充満して・・・。(私の筆力では表現できないのが残念です・・・)
やっぱり、感動しますよね。伐採の瞬間は拍手喝采です。山の中のいたるところから、拍手と歓声が聞こえてきます。(うらやましいです)

斜面から降りてくると、そこには、「キノコ汁と岩魚」が待ってくれていました。大切な檜の森を守ってくれている山側のみなさんが、朝早くから準備されていたそうです。ありがとうございます!
IMG_0599.jpg

(若いキコリのみなさんに大変お世話になりました!「我が家の大切な大黒柱を丁寧に伐採していただきましてありがとうございます!」という思いでキコリの方とがっちり握手をされたお施主様/ご家族みなさんと一緒に記念撮影です)
IMG_0604.jpg


帰る途中、「岐阜県森林組合連合会 東濃支所」に寄り、そこで、山地のみなさんと楽しい座談会が行われました。
IMG_0610.jpg

「大正6年から90年以上にわたり、綺麗な檜の森を守っていただきましてありがとうございます。そして、その檜が我が家にやってくるのが楽しみです!」

若いキコリさんがしみじみと話をされました。

「俺たちは、普段、山の中に入っているだけで、檜を使ってくれている人の気持ちがわからなかった・・・。今日は、みなさんと出会えてうれしいです。明日からは、山の中に入る時、みなさんのことを思い出しながら仕事にがんばっていけます!」


ただ単に、家族が集まるだけの家を建てるのであれば、片道6時間をかけて山の中に入る必要性は全くありません。
しかし、家族でこれから建てる家を子供・孫・子孫に大切に伝えていきたいと考えているご家族の場合、お父さんががんばって斧を入れている姿・若いキコリさんの言葉・車窓から眺めた景色、それらの全てが家とともに代々語り継がれていくと、私はそう信じています。
参加された小池様・中込様、そして関係者の皆様、本当にありがとうございます。これからもよろしくお願いします。(感謝・感謝・大感謝です)


・参加された小池様ご家族からご感想をいただきました!(ありがとうございます)

IMG_4662.jpg
我が家の大黒柱を決め、その木を伐採する時が来ました。
真下から空を見上げると檜の葉で覆われた天井が瞬時にして、一面スポットライトを浴びるかのように明るくなりました。
その青空(実際は曇り空・・・雨でなくてよかったなあ!!!)を見上げ、我々家族(ツアーに参加して)は個々にいろいろな事を思いました。


パパ「山の広大な檜林の中で太く形の良い木というのは、ほんの数本しか立っていない。その他は、細く貧弱なものばかり。大黒柱というものはほんとに貴重なものなんだなと実感しました。まして90年のものとなると 自分たちがその木を使えるなんてとてもラッキーなんだなあ」

ママ「90年の歳月とその存在感を感じました。その檜が我が家の大黒柱になるのかと思うと感無量です。 また、山を管理している方々のお話しも聞く事が出来、沢山の人の手を経て私たちの家になるという事も実感しました。木の家を建てる事で山が再生する事に少しでも役にたったなら、とても嬉しい事だと思います。」

長女「実際の年輪って、はじめて見るのでとても細かくすごいなあー」

次女「木がとても大きく、カットした面がとてもきれいでとてもいいかおりがした。」
IMG_4681b.jpg
ドライブ気分で参加したツアーが興味本位でなく、我が家の大黒柱がどんな所に立っていて、どんな人々に伐採していただいたのかなど、帰路についても家族の談話となり話がつきることがありませんでした。
このツアーに参加させていただき家族の絆が一層深まったことを身をもって実感させていただきました。
ありがとうございました。