緊急指令:樹齢90年の東濃檜を確認するべし!(パート2)

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緊急指令:樹齢90年の東濃檜を確認するべし!

ここは、岐阜県恵那市/水野家が、大正5年ごろから、代々守ってきた東濃檜の森です!

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木曾東濃檜の森に入った私は、そこで驚愕の事実を聞かされました!

「みなさんが恵北プレカットさんから入れている木曽東濃檜はだいだい樹齢70年前後です。しかし、日本全国で流通している檜材はその多くが樹齢40年程度なのです。なぜだかおわかりですか?」

「・・・・???」

「植林して、苗木の手入れや下草刈り、間伐作業を繰り返すのですが、最低限の人件費や利益を確保するには、せいぜい40年程度で出荷しないと・・・。70年間も檜を守り育てるのは難しいのです。ですから、流通している材木の中で、恵北プレカットで仕入れているような【樹齢70年の檜材】は少なくなってきました。」

「この地方は気候と土地の関係で樹齢60~70年程度は育つまでに必要とされるのですが、林業を継続させるためには、本来であれば、40年程度で伐採したいところなのです」

「なるほど・・・」

「まして、この水野家の森のように、90年以上前に植林されたところは、放置されているだけなのです。すでに数十年前から間伐なども行われなくなっていますから・・・、ある意味 忘れられた森になってしまっています。」

「・・・? なぜ?数十年前から手入れがされなくなってしまったのですか?」

「外国から安い木材がどんどん輸入されてきたからです」

「つまり、私たち家を建てる側が安い木材を求めてきたので、外国産の木材ばかりを使用して、良質な国産材を使わなくなってしまったからですか?」

「その通りだと思います・・・」

恵南森林組合の話では、この地域(岐阜県)では、水野家のように、90年以上前に植林された東濃檜の森がたくさん放置されているらしい。もったいない。

「ところで、今日、私たち(=あすみ住宅研究会)をこの水野家の森に案内していただいたということは、この樹齢90年を超えている東濃檜を利用しても良いということですか? その体制も整ったのだと。」

「はい。そして、私たちの希望としては、できれば、工務店の方だけではなく、実際に家を建てるお客様もこの森に来ていただきたいのです。」

「つまり、これから新しく家を建てる方が、山の中で、自分の家の構造材を直接選ぶことができるわけですね!しかも、樹齢90年を超える東濃檜を使えることができる」

「はい。そのための準備は私たちがおこないます。実際に、山で日々作業を行っている山師(植林した森を守っている人達。伐採もおこないます)にも参加してもらいます。彼らは寒い時も暑い時も毎日毎日森を守っているのですが、実際に、自分たちが育てた檜がどこで誰に使われているのか・・・、全く知らないままに仕事をおこなっています。彼らもお客様の声が本当は聞きたいのだと思います」

このような経緯で、
水野さんのひいお爺さんが大正6年~8年に植えた東濃檜で家を建てる」ツアーが、平成21年11月22日に開催されました。当日、エコホームズのお客様は2組(中込様と小池様)が参加されたのです。その時の様子もご紹介しましょう(↓)

イベントレポート:「水野さんのひいお爺さんが大正6年~8年に植えた東濃檜で家を建てる」ツアーの報告です!(平成21年11月22日 開催)

今回、山師の人達と一緒になってイベントをおこないました。彼らの言葉が忘れられません。

「玉川さん、俺たちが育てた檜を、こんなに喜んで使っていただける人がいたことを実感しました。今までは仕事と割り切っていたので。なんでもっと国産材を使わないのかと不満に思っていました。でも、今日から俺達も元気に頑張れます!」

森林組合の関係者の方達、そして山師の方達、本当にありがとうございます。
これからも、みなさんが大切に守り育てている檜を日本全国の「木の家が大好きなご家族」に知っていただくため、山にどんどん入っていきたいと思います。
ありがとうございます!