停電が続いた場合、床下は大丈夫でしょうか?

【質問】

垂直方向の空気循環システムのファン動力なんですが、東京電力(電線供給)ですか?
そうだとすると、大規模災害時に長期間停電が続いた場合の床下換気はどうなるのでしょうか?


(回答)
・床下システム(空気循環システム)や24時間換気システムはすべて電気で動きます。
そのため、停電時、それらのシステムは停止いたします。
これに関しては下記をクリックしてご参照ください。

「地熱利用システム(床下システム)」は、停電の場合はどうなりますか?
  

・また、冬は問題ないのですが、梅雨から夏にかけて、仮に大停電(長期間の停電)が発生した場合、床下の相対湿度が上昇する可能性が高まります。
その場合は、一般住宅と同じように床下換気をおこないます。 (緊急避難的な措置ですが)

実は、基礎には下記の写真のような「非常用換気口」が複数個所設置してあります。
 
非常用の換気口

つまり、「床下システムの稼動が必要な時期」に、もしも、長期間にわたり床下システムが停止する事態になった場合は「一般的な住宅(基礎に換気口がある住宅)」に変化するわけです。
この「非常用換気口」を開けていただいて、大停電時における「床下換気」をおこないます。

なお、数時間程度の短期間であれば、「非常用換気口」を開ける必要はありません。

・停電時以外でも「非常用換気口」を開ける可能性があるとすれば、長期間に渡り不在になる場合です。
例えば、会社の都合により、家族全員が他地域へ転居する場合(海外も含めて)です。
数年間にわたり転居するようなことになった場合、ベストな方法はその間もず〜と床下システムや換気システムを稼動させることです。
しかし、無人であるにも関わらず多少とはいえ電気代がかかるのは嫌ですね。

このような場合も、やはり、「非常用換気口」を全て開けて、一般的な住宅に変身させてください。