気密測定とは?
【質問】
ホームページ・メルマガには【「外断熱・高気密住宅」は熟練の職人さんが必要だ。特に大工さんの役割が大きい。】と書かれてあります。それはなんとなく理解できるのですが、本当に熟練しているのかどうかをどうやって判断するのですか?
(回答)
・そうですね。建てる側が「熟練の職人さんばかりです。安心してください。」と言っても、簡単に安心できませんよね(笑)。
また、多くの外断熱・高気密住宅を建てた経験の豊富な職人さんであっても、稀にミスをすることはあります。当然、現場監督が施工状況を厳しくチェックするので経験豊富な職人さんと現場監督がいれば、ほとんどミスはしないと思います。それでも、品質チェックは絶対に必要です。
そこでおこなうのが「気密測定」です。
ですから、全棟で「気密測定」をおこないます。
平成19年9月23日 千葉県東金市において「気密測定」をおこないました。
その様子を動画でご報告いたします。
気密測定の様子をご覧になる前に、まずは下記の参考情報をご覧ください。
【気密測定の目的】
・高断熱住宅は「高気密」でなければ、本来の性能を発揮しません。
しかし、建築中の建物が本当に「高気密住宅なのか?」をチェックするのが【気密測定】です。
(解説)
一般的な住宅では、冬場、足元がスースーと寒いことを経験していませんか?
冬、家の中を暖めていても、部屋の上下では「温度差」が発生します。冷たい空気は重いので、足元がスースーと冷えてしまいます。
(足元が冷えるのが当たり前なので、「床暖房」が快適に感じることにもなるのですが。)
家の中の「温度差」を最小限にするために【高断熱住宅】にするのですが、家に隙間がたくさんあると(つまり、低気密)、特に冬場、高断熱住宅でも「冷気」が侵入して、上下の温度差が大きくなります。
そのため、「高断熱住宅」であれば、「高気密住宅」にする必要があります。
しかし、「家の隙間」は目視では全てチェックしきれません。そこで家全体の隙間を測定するのが【気密測定】です。
また、気密測定を体験された方はおわかりですが、もしも、気密性能が悪い部分(例えば、窓/サッシまわりなど)がある場合、気流と数値によって【気密性能が悪い部分】を容易にチェックできます。
そのため、気密性能が悪い部分を手直しできる段階(つまり、内装工事などが完了していない時期)に【気密測定】をおこないます。
もっとも、私達の場合、大工さんの「外断熱住宅の施工」経験が豊富なので、気密測定結果(C値)が1.0を超えることはありませんので手直し工事はおこなわれませんが、大工さんの間で「自慢しあうため」に、棟梁さん達は気密測定結果を気にしているようです。
(つまり、超高気密住宅の結果を仲間に自慢したいわけですね!)
ただ、誰でも「初めの一歩」はあるわけです。
私達は、1990年から【外断熱住宅】を建てているので、大工さん達も慣れています。
1990年当時の「気密測定結果」をみると、C値で2.5前後でした。
つまり、これから「高断熱・高気密住宅」を建築しようと考えている工務店さん・ハウスメーカー(ハウスメーカーでも、実際に家を建てるのは工務店さんです。)の場合、自分達の実力を測る上で、絶対に【気密測定】はおこなうべきです。それによって、「カイゼンへの取り組み」も見えてきます。
【気密測定試験の方法】
・実際に、どうやって気密測定をおこなうのか?
その方法については、下記をクリックしてご覧ください。
★気密測定の様子を動画でご紹介します。下記の画像をクリックしてご覧ください★
また、住宅を高気密化するため、私達がおこなっている工夫については下記をクリックしてご覧ください。
★外断熱・高気密住宅に関してのお問い合わせは下記のフォームからお願いします。