【外壁通気層は必要ですか?】

【質問】

質問させていただきます。
他社の談話室で外壁通気層の必要性を論じ合っていたのですが、エコホームズさんはどうお考えなのでしょうか?
SCと似ているし、実際設けているので当然必要とお考えでしょうが、イザットハウスの不要論にも一理あるように思えました。(外壁通気層は外壁取付けの胴縁の副産物、ポリスチレン断熱材は低吸湿性なので放湿不要、通気媒体の空気は低熱容量なので保温の役に立たない)

個人的には有ったほうが良いかなと思いますが、確かに理論的な裏づけは薄いような気がしました。ついでに差し支えなければ貴社でご使用している断熱材のメーカー、型番等を教えてください。

(下記画像の【青い色矢印部分】が外壁通気層です)
外断熱工法 通気層

私達が使用している断熱材の種類です。

ダウ化工株式会社
屋根用 スタイロフォームEK(75mm+40mm)
壁用 スタイロフォームRB−GK(50mm)

どちらも「押出法ポリスチレンフォーム保温板3種」です。
外部通気層は必要です。蓄熱(蓄冷)された外壁材に直接接しているのと通気層があるのとでは「熱伝導の量」も「室内側の壁の温度」も大いに違ってきます。数年前(1999年3月号)の「建築知識」で18mmの外部通気層で5℃の温度低下が期待できるという記事がありました。
以上、よろしくお願い致します。

追伸:
夏の日差しを受けた外壁材は南側では50℃近くになるそうです。これが直接断熱材表面に触れているのと通気層で温度を5℃下げられているのでは「熱の伝導量」、「室内側の壁の温度」に大きな差がでます。さらに外壁材が日中に蓄熱した熱が、夜になって冷めるまでの間、「通気層なし」は暑い熱を室内に伝え続けますが、「通気工法」では外気の夜間冷気を通気させ通気層部分の温度は早く冷めるのでここでも大きな差が出来ます。

つまり湿気対策のために外部の通気層を設ける内断熱工法とは外断熱工法の通気層は設ける理由がまったく違うのです。