オール電化住宅ってなんですか?

■第1話 オール電化住宅って何ですか?

私は自他共に認める「オール電化住宅」狂信者だ。会社では部下達がえらい迷惑をこうむっていると思う。私の名前は玉川和浩。会社での役職は「代表取締役」である。役職名だけはかっこいい!(本人の能力・中身が役職に全く追いついていないのが問題であるが…)

なぜ? 私が「オール電化住宅」をお客様にお勧めしているのか?社内でも、同業者からも、友人からも同じ質問を度々されるので、毎回答えるのが大変であるため、ここで公表することになった。長いながい話である。*本当になが〜い話ですから覚悟して読んでくださいね。
(玉川和浩 45歳 O型 おうし座である)

★オール電化住宅って何ですか?
友人にオール電化住宅の話をしたら、「すごいね!それって、外部から電話を使って“風呂を沸かしたり”“セキュリティーのチェック“をしたり、映画に出てくる未来型住宅なんだろう」という、なんとも可笑しなコメントをもらいました。

オール電化住宅は、そんな“ものすごい設備”が完備された住宅を定義しているのではありません。簡単に言えば、電気以外のエネルギー源を使用しない住宅のことです。

ポイントは;
● クッキングは電気を熱源とした調理器を利用する。
● 給湯の熱源も電気を利用した「電気温水器」を設置する。
● 冷暖房も電気(主にエアコン・深夜電力利用蓄熱式暖房機など)でおこなう。

*クッキングにおいては「IHクッキングヒーター」が主流です。これは、今までの電気調理器の常識を根底から変えてしまった「非常に火力が強い」優れものです。文章・口頭で説明しても、その火力の強さはわかってもらえません。東京電力株式会社 千葉支店で開催されている「IHクッキングヒーター体験料理教室」に参加されることをお勧めしています。

*給湯においては、電気温水器が主流です。これは深夜電力(この電気代が非常に安いので積極的に利用した方が家計にもベターですね)を使ってお湯をつくるもので、ランニングコストが非常に安いのが良いですね。最近は、もっとランニングコストが安い「エコキュート(ヒートポンプ式温水器)」が登場し、電気温水器よりさらにランニングコストが安いので、設置する方が増えてきています。

「IHクッキングヒーター」「電気温水器」共に「耐用年数」が長い(ガス器具に比較して約2倍の期間使用できます)ので、長い期間生活することを考えると間違いなくお得になります。また、故障が非常に少ないので、工務店の私達にとっても「うれしい!」設備です。

■第2話 建築業界の悲しい掟

私はまだまだ「住宅業界」では新規参入者である。「業界の常識」が身についていない。そして、この「住宅業界の常識」を「悲しい掟」と勝手に命名している。

とにかく、理解できない常識が多い世界である。(みなさんに御理解いただきたいのだが、この常識は当社だけの常識かもしれない。“そんなことはないですよっ!”と主張される工務店がたくさん存在することを願っております。)

その中のひとつに「熱源のランニングコストを詳しく説明しない」ことが挙げられる。家づくりのご提案をする際に、当初かかる費用(本体建築費用・外構工事・屋外給排水工事・諸経費など始めに発生する費用)はお客様に詳しくご説明するのだが、生活が始まってからのランニングコスト比較(つまり、電気・プロパンガス・都市ガス・灯油などの日々発生する費用)の説明がほとんど無いことである。

住宅を建てることが主目的の会社であるので、その後、生活上のランニングコストを比較して「設備」決定の参考にする発想がほとんど無いのである。

例えば、プロパンガスの場合、プロパンガス会社にもよるが、ある会社では「プロパンガスを採用していただければ、ガス設備・ガス工事は無料にしますよ!」という提案がなされるのである。そうなると、当初必要になる建築総予算の中で、ガス設備・工事費用分が削除されるので、なんとなくお得な気分になってしまう方が多い。ただし、ほとんどのプロパンガスはランニングコストが電気・都市ガスに比較すると高いのだ。(すでにプロパンガスをご利用している方は納得されるのでは)

そういう理由で、プロパンガスエリアに建築する場合、特に提案することもなく、既存のプロパンガス利用設備で話を進めていく。これが、私の理解できない「悲しい掟」である。つまり、初期費用は安くなっても、長期間で考えると、設備を全て電気利用にした方が安くなるのに、「特に説明しない」事が納得できなかった常識だ。
* ただし、最近は業界全体が充分認識するようになり「オール電化住宅」普及に拍車がかかってきたようである。

都市ガスとオール電化を比較した場合、初期設備費用は「耐用年数の違い」を考慮するとほぼ同じであり、「火の問題」(安全性)「ガス燃焼による水蒸気発生の問題」(結露・カビの原因)を考えると、住宅という資産の保全にはオール電化の方が有利であると思える。
後述するが、そういった意味で、私は両親の家を「オール電化住宅」で建築した。

年金生活者である両親にとって、毎月発生する費用が安い方が、経済的にも精神的にも良いのである。これは、業界として、もっと大きな声で主張していくべきではないだろうか。


■第3話 加藤大志朗さんの教え

尊敬している「本(?)」があります。
「建ててよかった」快適・健康住宅(発行:株式会社日本評論社)という本です。
この本には、入社直後に玉川会長に教えられて、出会いました。
この本に教えられた事は多く、他の業界から住宅業界に入った者にとって、家造りの本質を教えられる非常に貴重な内容でした。

この本の著者が「加藤 大志朗さん」です。その後、機会があってご本人にお会いするのですが、実際にお話を聞く前から熱心なファンになりました。そして、加藤大志朗さんに教えていただいたのが「オール電化住宅」です。地球環境のことを考えると「なぜ?オール電化住宅が必要とされているのかっ!」を丁寧にご説明していただきました。本当に感謝しております。

一部では、「地球環境を考えると電気は利用しない方が良い。電気は発電所から各家庭までの送電によりロスがあるので、電気を使う人が増えると地球環境に悪い影響を与える」という、ちょっと聞くと正しいようなのだが、よくよく考えると現実を無視した理想論を主張している人がいます。そんな人には、「今の生活を全く電気無しの生活へあなたは戻せますか?」と聞いてみたい。

(タマチャンの独り言)
送電時のロスを問題にした場合、都市ガスはもっと問題が多いのではないか?ガス埋設管の経年劣化による「地中でのガス漏れ」は間違いなく発生している。私が知っているだけでも2件のマンションにおいて、地中でガスが漏れていた。しかも長期間漏れていたようだ。一歩間違えば大事故につながるのがガス漏れである。
自動車で各家庭に配達されているプロパンガスはもっと問題である。後述するが、その「高いランニングコスト」と「配送コスト」を考えると、それが本当に電気に比較して「地球環境にやさしい」のかどうか? 疑問がどんどん出てしまう議論である。

現実には、年々、電気使用量が増えていくので、停電を発生させないため、各電力会社は「最大電力使用量(ピーク)」にあわせて発電設備を準備する使命がある。その最大電力使用量を充分供給する能力を各電力会社が有していないと停電が発生するので、大変な社会問題になると思う。

しかし、火力発電・原子力発電などの設備は、使用電力量にあわせて発電設備を停止したり、すぐに再稼動したりすると「余計な費用」が発生するため、基本的には稼動しつづけることになる。したがって、季節により、時間帯(夜)により、電気が余るのである。この余った電気は、基本的には貯めておくことができない。捨ててしまうしかないのである。「ピーク時には停電しても良いですよ」と世の中の全ての人たちが合意すれば、理想論者の意見も正しいと思えるのだが。

夜間に余った電気を利用するのが「深夜電力利用」である。これでお湯を沸かしたり、暖房エネルギーを蓄熱したり、氷を作って昼間の冷房に利用することは、むしろ無駄を少なくすることになり「地球環境に優しい」現実的な方法であると確信する。


■第4話 はじめて知った実家の“火事騒動”

両親の家を建てることになったのだが、父親からそっと聞かされた悲しい(?)話がある。
実は、父親は「ボヤ騒ぎ」をおこしていたのだ。私は、この業界に入る前にはマレーシアで生活していたのだが、その間に父親が実家で消防車7台を出動させる事件が起きていたのである。

みなさんはバランス釜というのをご存知だろうか?
実家では、この給湯器を使用していた。お風呂に給湯する時に、カチカチとハンドルを回してガスに点火する非常に古いタイプの給湯器だ。風呂・キッチンでお湯を利用していない時でも「種火」がついてあり、常に家の中に「火」がある設備である。

実家では、すでに耐用年数の過ぎたバランス釜を使用していたため、この事件がおきたのである。父親がこのバランス釜で風呂に給湯している最中、ちょっとテレビを見ていたところ、耐用年数の過ぎた(つまり、適切に機器を交換していれば、この事件はおきなかったのである)バランス釜から大量に煙が発生し、それを見たご近所の方が消防車を呼んでしまったのだ。

父親の悲劇は続く。
その時に母親が不在であったため、長期にわたり家庭内で母から文句を言われたのだ。
母曰く「私がいれば常に注意しているから、こんな大騒ぎになる前に対処できたのに…ブツブツ…・」この小言を数年間聞かされていたのである。悲惨である。

そんな事情があり、新築する際に父から懇願された。「あの釜だけは設置しないでくれ!!!」
すでに「オール電化住宅」にすることを決めていた私が電気温水器の話をすると、本当にうれしそうに微笑んでいた父を今も忘れられない。

ところが、この「オール電化住宅を父と決定した」ことが、後に母との大きな騒動に発展していくのである。予想だにしなかった展開だった……。


■第5話 家庭内事故死の心配

厚生労働省 人口動態統計(平成12年度)によれば、「家庭内事故死」数が1年間で「11,155人」にもなります。この数字は、同年の交通事故死数に近いので本当に驚かされる。みなさんはこの数字を見て、何を感じましたか?そうです。家庭内の様々な原因によって、交通戦争の被害者とほぼ同じ数の方々が1年間に亡くなられているのです。では、家造りにおいて「安全に暮らす」ことを意識されていますか?

死亡原因の中で、「火」に関連した内容では;
●煙・火及び火災への曝露 1,236人
●夜着、その他着衣及び衣服への発火 88人

そして、これらの原因で怪我・入院をされた方が20倍以上はいるのではないかと推測されています。もう、ここまで事実を知ってしまった私が「オール電化住宅」以外をみなさまへお勧めできますか? 当然のことながら、両親に以上の内容を説明して「オール電化住宅」として建築する許可を得ようとしました。

しかし、何と驚くべきことに、「母親の大反対」が待ち受けていたのです。


■第6話 母親の大反対とは?

なぜ?息子の熱烈な話に母が反対したのか?
理由は「間違った思い込み」でした。なんと! IHクッキングヒーターはガスより火力が弱いと思い込んでいたのです。昔の電熱器でもイメージしていたのでしょうか?

これはすぐに解決しました。実際にIHクッキングヒーターを使って料理を作ってもらったのです。毎月、東京電力株式会社 千葉支店で「IHクッキングヒーター体験料理教室」が開催されていますが、それに参加してもらいました。実際にIHを使用して調理をおこない、機器の詳しい説明も聞いて帰ってきました。その後は、反対していたことを全く忘れ、友人達に次々とIHを導入させるという営業ウーマンに変身した母です。
* 母の友人で、木更津市で建築中の方がいらっしゃいました。その方は、母の熱烈な説得により、途中であるのに、わざわざガスコンロを外してIHを取り付けました。建築会社の方、ゴメンナサイ!

「IHクッキングヒーターは火力が弱い」と思い込んでいる人にとって、実際に調理してみることは、ある種のショックであるようです。ガス器具と違い、鍋の中に火力(?)が伝わる効率が高いので、「あれっ?」と思うことが多いようです。

ガス器具の場合、火力による熱は鍋の中に40%程度しか伝わりません。(残り60%の熱がキッチンを蒸し暑くするのですね) IHクッキングヒーターの場合、熱効率が90%ですから、すぐに鍋の底が熱くなってきます。もやしを炒めればすぐわかります。そのため、IHであれば、夏場、キッチンは蒸し暑くなりません。これには母親も大喜びです。
夏場、料理する時には「汗だく」になるのが「当たり前」であった母親にとって、【蒸し暑くないキッチン】は心底驚きであったようです。

母親が驚いたのはそれだけではなかったのです。
私も知らなかったことが続々と判明してきました。

IHクッキングヒーターの熱効率


■第7話 家庭内事故死

前にも書きましたが、マスコミでもあまり報道していないのですが、「家庭内事故死」が急増していることをご存知ですか。

「家庭内事故死」とは、家庭内(家の中)で発生した事故により死亡されることで、死亡されなくても大怪我、入院などをされた方の数を入れると、死亡者の20倍以上と推測されています。今、家造りにおいて、もっとも求められていることは「家庭内事故」を防ぐことです。

下記の統計データは、【厚生労働省 人口動態統計 平成12年】から抜粋した「家庭内事故」死亡数です。

家庭内事故死 総数:    11,155人
(原因別死亡数)
転倒・転落:          2,163人
溺死・溺水:          3,293人
煙、火及び火炎への曝露:    1,236人
夜着、その他の着衣及び:       88人
衣服の発火又は溶解への曝露

家庭内の「火」が原因で亡くなる方が多いのです。キッチンからの火事原因は、「ガスレンジからの火災」「天ぷら油の引火による火災」です。

「ガスレンジからの火災」ですが、魚を焼く時に発生します。
魚を焼くと、魚から油が落ちますね。この油がよく燃えるのです。
そのため、魚焼きの下にあるプレートには水をはるようになっていますね。時には、こびりついた魚油に引火することもあるようです。

さらに恐ろしいのが、衣服への着火です。調理をしている時、鍋の中を混ぜていると手元が熱くなる経験がありますよね。燃えやすい素材の衣服であれば、衣服への着火の危険性もあるわけです。

私が両親の家を建てる際、この問題が一番怖かったのです。

加齢と共に動作も鈍くなりますから、衣服に着火したらどうしよう・・・・。
煮物をしながら、忘れて外出してしまったらどうしよう・・・・・。
調理をしながら、もしも、血圧が上がって倒れたら、火がついたままだし、どうしよう・・・・。
こんな心配をしました。

そこで、「オール電化住宅に決定」する前に、絶対にIHクッキングヒーターにしようと決めたのです。
そして、実際にIHを使い始めると、母親はいろいろな裏技を発見することになります。
どんな裏技でしょうか?

■第8話 母の【裏技】

私は「独身時代」が長かったので(38歳で結婚しました)、意外に、料理が得意です。
学生時代は【農林学類農地工学科】であったため、まわりの友人は大学でいろいろな野菜を栽培していました。
農家出身の友人も多数いたので、お米はいつも大量にもらっていました。食材に恵まれていたため、かなり熱心に自炊していたのです。

そんな私が唯一苦手としていたのが「揚げ物」です。油がはねるのが嫌でした。足元に新聞紙を敷いておくのですが、揚げる時には、かなり腰が引けていました。いつも「天ぷら油⇒火災」というイメージと、「アッチッチ」という感覚があり、揚げ物だけはあまりしませんでしたね。当時使用していたガスコンロも「温度設定」なんてできないので、適当に「冷凍ポテト」を揚げていましたが、いつも「グチャッ」としていました。「カリッ」とは揚げられませんでした。

母がIHクッキングヒーターを使用するようになってから、どこで教えてもらったのか、いろいろな【裏技】を駆使するようになりました。

例えば;

● 揚げ物の時、油がはねないように、天ぷら専用鍋の上に、新聞紙でフタをしてしまう
⇒「火」が無いので、新聞紙をフタにしても安全です。はねた油を新聞紙が吸収してくれます。料理の後は、新聞紙ごと捨てています。

● 皮付きポテトを揚げる時、袋の中身を一度にまとまて揚げてしまう
⇒温度調整を勝手にやってくれるので、一度に大量の冷凍ポテトを入れても、すぐに油の温度調整がききます。カラリと揚がります。

● 魚焼きグリルのところで、食パンを焼く
⇒本人曰く、「ふっくらと焼けるわよ」

● 黒豆を煮る時は「タイマー設定」して、ほっぽっておく
⇒「タイマー」は便利なようです。

特に喜んでいるのが、「揚げ物がカラリとできる」ことです。
油の中にネタを入れた時、油の温度が下がるのですが、それをクイック調整してくれるIHでは、誰でも天ぷらをカラリと揚げることができるそうです。(父曰く)
(ガスは燃えると水蒸気が発生するので、それで天ぷらがベチャツとしていたのかもしれません。)
本当の理由はわかりませんが、なぜか?天ぷらが美味しく揚がるのです。
IHを使用すると、夏場、揚げ物をやっても、キッチンがそれほど暑くはなりません。

「キッチンが暑くならない」
「ガス燃焼による水蒸気が発生しない」

この二つが、夏場のキッチンを「蒸し暑くしない」ことになります。
実は、この「蒸し暑い」ことが「食中毒」に関係していることを後で知ることになります。「IHを使用すると【蒸し暑くならない】のなら、食中毒を心配するレストランの厨房もIHにすれば良いのにね」と思いました。

そうです。

実は、IHは厨房でどんどん活躍するようになっているのです。どんな厨房で活躍しているのか?
学校給食センターです。なんといっても、大切な子供達に提供する学校給食ですから、食中毒が発生するのは絶対防がなければなりません。他には、病院でも活躍しています。
それらをこれからご紹介していきましょう。

■第9話 電化厨房にはまってしまった(パート1)

私があまりにも「オール電化は良いですよ。これからはオール電化住宅ですよ。キッチンのリフォームをする時はIHにした方がいいですよ!!!」と言い続けるもので、たまにお客様からこんなことを言われてしまします。

「あのぉ〜、妻がどうしてもガスが使い慣れているので、IHではなく、ガスにして欲しいのですが・・・」
とか、
「オール電化住宅でなくても建ててもらえるのでしょうか????」
とか、
「打ち合わせのたびに、オール電化の良さを説明してもらうのですが、今日で3回目です。」
などと言われてしまいます。

お客様には大変ご迷惑をおかけしております。もう、本当にゴメンナサイ!

「家づくりセミナー」でも【オール電化】の話が多いので、社内でも「狂信的オール電化信者」と思われております。

ある日、玉川会長と朝会った時に、いきなりこんな話をされました。

会長「昨日、和食レストランですき焼きを食べたのだけれど、その時、テーブルですき焼きを調理してもらったんだ。ガスコンロではなく、IHを使っていたんだよ。テーブル廻りが暑くならなくて良かったよ。家庭だけではなく、業務用にもIHは普及しているんだねぇ〜。いやぁ、なるほど、なるほど・・・・」

会長だけではなく、社員が「こんなところにIHが使われていましたよ!」と報告してくれるようになりました。先日、研修会でお会いした建材メーカー社員の方からは、「メルマガ読んでいます!」と声を掛けられましたし、工務店向けセミナーの時には「タマチャンの親戚に東電関係者がいるの?」などとも言われました。(私の親類縁者には、東電関係者は一人もいません。)

「これだけ、オール電化のことを宣伝しているのだから、何か東電さんからもらっているの?」とも聞かれます。はっきり言います。全く何もありません。(少しは何かもらってもいいのでは・・・・?とは思いますが)
東電さんから優遇されていることもあります。それは何か?東電さんの担当者の方が、すごくたくさんの資料を持ってきてくれるのです。オール電化に関する資料です。とても、自分一人では集めることができないほどの情報をいただきます。

その中に、こんな資料がありました。

【HACCP】(ハセップ)という考え方です。
この【HACCP】とは、Hazard Analysis Critical Control Points の頭文字からとったもので、日本語に翻訳すると「危害分析重要管理点」となります。衛生的で安全な食品を製造し、消費されるための衛生管理システム」のことです。簡単に言うと、食中毒などを発生させないように安全に食品を製造するための管理システムです。【HACCP】は1971年、アメリカ航空宇宙局(NASA)が宇宙飛行士用の安全な食事を作るために考えられました。
この管理システムの中で、重要なポイントの一つが、厨房の温度・湿度管理です。
食中毒の原因になる【細菌の繁殖】にとって好条件なのは、「室温25度以上、相対湿度80%以上」です。
食品自体の温度管理も必要ですが、食事を作る環境の温度・湿度管理をおこない、「細菌の繁殖にとって好条件な【室温25度以上、相対湿度80%以上】にしないこと」が求められます。
つまり、蒸し暑い厨房(キッチン)は、細菌の繁殖にとって好条件なのです。

しかし、ガスを燃やすと、厨房を暑くし、水蒸気の発生によって相対湿度も上がります。
そのため、ガス機器による調理の場合、空調(室温を下げる)ことと排気システム(水蒸気を速やかに排出する)の能力が高くないと、「細菌の繁殖に好条件」になってしまいます。

そうです。食中毒を発生させないためにも、レストランなどの厨房にも、IHが適しているのです。
ですから、有名ホテルのレストラン厨房では、どんどん【電化厨房】が導入されるようになってきました。
もちろん、レストランだけではありません。「食の安全」は宇宙食だけではなく、むしろ「学校給食」「病院食」に求めなければいけないのです。

具体的には、どんな取り組みがなされているのでしょうか?

■第10話 電化厨房にはまってしまった(パート2)

「ここも電化厨房だったら楽なのにね・・・・」
ラーメンができあがるのをカウンター越しに眺めながら、そんな風にブツブツ言っている私を不思議そうに眺めている小倉君が尋ねてきました。(ちなみに、私も小倉君もラーメンが大好きです。)

「ラーメン屋さんでIHですか? お店にとって、何がお得なんですかね??」
「だって、働いている人達が暑そうでしょう。あれあれ、エアコンまでかけているよ。暑いし、湿気ムンムンだし、それにエアコン代ももったいないよ。電化厨房専用のIHで麺をゆでれば楽だよ。暑くならないし、ムンムンしないし、そうでしょ」

そうです。
電化厨房では、厨房内がこれほど暑くなりません。
* 注:ここで登場する「電化厨房」とは、一般の住宅でいう「オール電化キッチン」のレストラン版です。
ホテルレストランの厨房・料理店・学校給食センター・病院の調理場などで、どんどん導入されています。一般の住宅とはちょっと違い、大熱量のIHクッキングヒーター(5KW)や、真空調理器などなど、私も欲しい電気調理器がたくさん設置されてあります。もちろん、給湯用に電気温水器も利用しています。エコアイスを冷房用にも利用できますね。

なぜ?ガスで調理すると「蒸し暑く」なってしまうのか?理由は簡単なのです。

★ガス器具で調理すると、調理場が蒸し暑くなる理由
1) ガス器具は、ガス燃焼による熱の60%(!!)は鍋の中に伝わらない。その熱は、調理場を暑くさせるだけ。
2) ガスが燃焼すると水蒸気が発生する。それで、調理場が蒸してしまう。

IHクッキングヒーターの熱効率

みなさんの自宅でも、夏場は、キッチンがすごく蒸し暑くなりますよね。これも同じ理由です。
食中毒の原因になる【細菌の繁殖】にとって好条件なのは、「室温25度以上、相対湿度80%以上」です。
この【細菌の繁殖】を活発にさせないためと、働く人にとって「暑くならない=疲れない」ために、調理場にエアコンを設置することになるのです。(エアコンで除湿もおこないます)さらにガス燃焼によって発生した湿気を外に出すため、強力な換気扇は絶対に必要となります。

(画像をクリックすると拡大表示されます)
細菌の繁殖条件

オール電化住宅がどんどん普及していますが、電化厨房も普及する速度が高まってきました。

聖隷三方原病院 栄養科科長 金谷節子さんの講演を聴くまでは、「電化厨房は、蒸し暑くならないから導入されている」とだけ思っていました。それだけではないのです。金谷さんのお話で理解できました。

電化厨房にすると、そこで働く方がすごく楽になるのです。生産性があがります。
1日2000食を作るこの病院において、例えば、患者さんに「おかゆ」を出そうとした場合、大量の「おかゆ」を作るため、調理をする方が誰か鍋のそばにいる必要があります。
「火」の問題があるからです。無人の調理場で「火」を使い続けることは危険です。何か「火」の事故が発生した場合、対処することができません。

ところが、「電化厨房」であれば、タイマーで調理時間をセットしておけば、調理をする方が出勤する前に、夜中などに、【おかゆの調理完了!】が可能なのです。「火」の心配がないからです。
これは楽ですよね。
そういえば、我が母親も、煮物の場合、タイマーで調理時間をセットしておき、後はテレビを見ています。楽ですよね。

(余談:ガスの場合、炎によって、鍋の側面が熱くなります。そのため、側面にコゲがつきますね。IHでは、鍋の【底】が加熱されますので、鍋の側面にはコゲが付きません!料理の後片付けをするお父さんにとって、鍋を洗うのが楽になります。・・・・・、これは私の場合でした。)

「火」の心配がないと、調理の方法そのものが変わります。これが、働いている方の生産性を上げ、おかゆの調理に費やされていた時間を「患者さんの食事についてもっと深く考える」時間にあてることが可能になったそうです。
中部電力が発行している「新世紀 オール電化計画のおススメ」に金谷さんの話が掲載されてあります。
一部抜粋して転載いたします。



「1989年に電化厨房に切り替えてから、私たち栄養科の仕事は、実は肉体労働ではなく、知的労働だったんだなと実感しました(笑)。それまでは、暑い厨房の中で汗を流しながら、大きな鍋の焦げつきをゴシゴシこすったり、炎を調節しながらつきっきりで煮物を作ったりしていましたが、今はそういった労働から解放され、その分知的作業が多くなりましたね。そんな電化厨房を生かして、1995年から新調理システムである「真空調理法」によるセレクトメニューに取り組んでいます。これは、その日に食べたいものを前日に患者さん自身に選んでもらうというもので、23パターン450タイプを用意しています」(聖隷三方原病院 栄養科科長 金谷節子さんの話)

単に、「食中毒防止」のために電化厨房を採用するだけではなく、そこで働く人が楽になり、生産性が上がるのが「電化厨房」です。
それでは、学校給食の現場ではどうなっているのでしょうか?

■第11話 学校給食の安全性を考える

以前、私は商社に勤務していました。その時、会社主催のパーティーを某超有名ホテルでおこなったのですが、パーティーで出された食事で「食中毒」が発生してしまいました。大騒ぎになり、入社2年目の私も対応のためホテルに駆けつけました。たくさんの出席者が病院へ運ばれ、しかも複数の病院へ運ばれたので、社員がそれぞれの病院をまわり、お客様のお世話をしたのです。

これほど有名なホテル(当然、食中毒対策は万全のはずです)でさえ、「食中毒」をおこすのですから、細菌との戦いは中途半端にはできません。そのホテルのレストランは長期間休業することになりました。
「食中毒」という言葉で心配になるのが、子供達です。学校給食ですね。平成8年度の集団食中毒(O−157)事件は今も忘れることができません。病院で入院されている患者さんや子供達にとって、「食の問題」は安全性が徹底的に追及されるべきなのです。

そこで、学校給食施設にも「電化厨房」を採用する動きがでてきました。その中でも、私が「一度は見学してみたい!」と思い続けていた学校給食調理施設があります。
長野県駒ヶ根市にある「赤穂小中学校給食調理場=すずらんキッチン」です。長野県駒ヶ根市では、学校給食施設の調理・衛生環境の改善を順次すすめ、赤穂小中学校給食調理場ではHACCP(ハセップ)の衛生管理方式を取り入れ、子供達に安全で美味しい給食を提供しているのです。
赤穂小中学校給食調理場

駒ヶ根市はすばらしいですね。画期的な決断をされました。私も子供がいますので、可能であれば、駒ヶ根市に移住したいくらいです。

で、とうとう、ここを訪問してきてしまいました。長野県にある「あっとホーム」さんを訪問した際、赤穂小中学校給食調理場(あこがれでした)を見学させていただきました。ありがとうございます。
駒ヶ根市教育委員会の担当者の方がわざわざ説明にいらっしゃいました。本当にありがたいことです。
この施設のポイントをご説明しましょう;

(資料:中部電力株式会社発行/オール電化学校給食施設より抜粋しました)
1) 火を使わない快適厨房/危害発生要因を軽減!
電化厨房は直火を使わないので、排熱や輻射熱を受けず、排出される水蒸気量も少ないため、厨房内の温度・湿度を低く抑えられます。このためHACCPの安全基準【室温25度以下・湿度80%以下】を保つことが容易です。

2) 手入れがしやすい、衛生的なドライフロアー
食中毒をひきおこす細菌増殖の原因の一つが水分です。したがって厚生労働省、文部科学省でも「衛生管理上、厨房床はドライ方式が望ましい」としてドライフロアーを推奨しています。燃焼が全くない電化厨房は、水蒸気の発生や油煙、スス等による汚れが少ないので、ドライフロアーに最適です。

3) モニタリングが簡単に正確におこなえる

タイマーやセンサーによる時間と温度の管理、いわゆる「T・T管理」が簡単に行え、調理のマニュアル化が可能です。そのため、HACCP実施の上で大切なモニタリングが容易に行えます。

4) 安全・簡単で大量調理

調理レシピを数値でマニュアル化できるため、味のグレードを守りながら、大量に調理することが可能になります。

本当に素晴らしい施設です。ここなら安全・安心に子供を育てられますね。

ここで、全国の教育委員会の方にお願いしたいのですが、学校給食施設を新設するのであれば「電化厨房」にしてもらいたいのです。赤穂小中学校給食調理場では電化厨房システムの他に、「氷蓄熱式空調システム」「大型電気温水器」も設置してありました。まさに、これから必要とされる「学校給食システム」であると確信しています。子供達のためにお願いします、教育委員会のみなさま!

学校給食センター 長野県駒ヶ根市 電化厨房


■第12話:電化厨房の未来

電化厨房が「食の安全性」を高める一つの方法であることは前回までで説明しましたね。電化厨房に設備を変えただけでも「食中毒の危険性」が減るのです。さらにHACCPなどの検査基準を導入すれば、子供達へ安全な食事を提供できます。
学校給食センター、病院、高齢者向け施設、ホテルなどで電化厨房が普及していくことを望んでいます。

ここまでお読みになった方は「電化厨房は特殊な設備なのね」とお感じになったと思います。しかし、実は、すでに身近にどんどん導入されているのです。

例えば、ファーストフードのお店でポテトを揚げるのをご覧になったことはありませんか?あれは電気が熱源です。調理する人はだいたいアルバイトの方ですが、ポテトを入れた後、火加減を調整しているところを見たことはありませんよね。
電気の調理器であれば、誰でも簡単にマニュアル通り、美味しいポテトを揚げることができます。なぜなら;

1)油温を設定できる。一度に大量の素材を油の中に入れても、すぐに適切な温度に調整してくれる。

2)何度の油で、何分間揚げると、美味しく調理できるのかを設定できる。(タイマー利用)つまり、誰でも簡単にマニュアル通り調理でき、揚がったらブザー等で知らせてくれる(タイマー)

例えば、私がファーストフードのお店でアルバイトとして働きはじめたとします。ポテトを揚げる担当になりました。しっかりと調理の仕方を教えてもらいました。
しかし、ガス調理器の場合、私が調理したポテトと、ベテラン店長が調理するポテトの味が違うことが予想されるのです。
理由は、「揚げる温度が違う」「一度に大量の素材を投入する⇒油の温度が下がる⇒うまく温度を調整できない」「揚げる時間が違う」ということが考えられます。

ポテトなら、上手く揚がっていなくても大きな問題にならないかもしれませんが、具材によっては、初心者の私が調理したフライや天ぷらは「まずい!」となるのです。これではビジネスになりませんね。

つまり、これからの飲食業において、「品質管理」の点から、電化厨房がどんどん必要になってきます。
これは一般家庭においても同様です。例えば、皮付き冷凍ポテトを一袋全部一度に揚げることが可能です。油温調整もかってにやってくれます。

そのため、オール電化住宅にした方(リフォームも含めて)にアンケート調査すると上位にランクされるのが「揚げ物が楽になった。美味しくなった。」という項目です。

天ぷらが苦手だった母が「天ぷら上手」になったのもIHのおかげなのです。


■災害時のオール電化住宅について

先日、【オール電化住宅】で新築をお考えの方(奥様)からご質問をいただきました。ご質問の内容ですが;

1)オール電化住宅の新築を考えている
2)しかし、ご主人は「ガス派」。その理由は「災害時に電気が止まったらどうする?」と  いうこと。
3)奥様は、安全性・ライフサイクルコスト・掃除が楽、などの点からオール電化住宅を採用したい!ご主人を説得する方法はあるだろうか?

というご質問でした。
千葉近辺では、震度5クラスの地震が頻発していますから、ご主人のご心配もよくわかります。私の家は「オール電化住宅」ですが、建築する前に、やはり妻と一緒にこの問題を考えました。

さて、私達の結論をご覧ください。(みなさんの参考になると良いのですが)


こんにちは。 オール電化住宅狂信者の玉川です。 ご質問をいただきましてありがとうございます。 よくいただくご質問です。はりきってお答えいたします。 *ただし、この内容でご主人が納得されるかどうか?不安ですが・・・・・・・。

さて、大阪の友人(妻の友人です)がよく言っています。
「阪神大震災の時、電気の復旧は早かった。それに比べて水道の復旧は遅れ、さらに都市ガスはなかなか復旧しなかった。」

新潟の大地震においても、電気の復旧は早かったものの、水道・ガスの復旧はおくれました。プロパンガスの場合、きっとすぐに復旧したでしょうね。

さて、大きな災害の時、もっとも必要になるのは「水」です。
プロパンガスはボンベが置いてあるので、すぐに使用可能になりますが、そのプロパンガスを利用して「何」をおこなうのか?

調理ですね。
調理・飲料、そして、水洗トイレを考えると、災害時、戸建住宅が必要とするのは「水」なのです。
したがって、大災害を考えると、当然、飲み水を確保しておくことは絶対に必要なことです。
実際、我が家では、ペットボトル入り水(1箱:6本入り)を10箱常時備えています。使用⇒補充を繰り返しています。

ところが、水洗トイレだけはどうにもなりません。
常に、浴槽に「残り湯」をためておくしかないのですが・・・・・・。
ついつい忘れてしまいます。
そんな時役立つのが「電気温水器」もしくは「エコキュート」のタンク内に貯められてある「水」です。
370リットルから460リットル(設置する製品によりますが)は確保されています。災害時には、この「タンク内の水」が役立ちます。
飲料用、もしくは水洗トイレ用ですね。

エコキュート タンク

ちなみに、我が家は「停電時の調理用」に「カセットコンロ:ガスボンベタイプ」を準備しています。
ご主人様にお伝えください。
災害時に、もっとも必要になるのは「水」です。
それをタンクに貯めてある「オール電化住宅」が他の家庭より、いろいろな点で役立つはずです。調理用には、カセットコンロで十分だと思います。
いかがでしょうか?
私の考えがお役にたてればうれしいです。

それでは。ご返信まで。


これが私の回答です。
これ以外にご意見がある方、みなさんのご意見をお待ちしております。

■第14話:IHクッキングヒーター用 優れものグッズを発見!

東京電力/千葉支店「Switch!Station千葉」で【IHクッキングヒーター調理実演会】を開催した時、会場で優れものグッズを発見しました。今日はそれをご紹介しますね。

1)IHクッキングヒーターで餅を焼く方法

「IHクッキングヒーターで餅を焼くにはどうしたらよいですか?」
「海苔を軽くあぶりたいのですが、どうしたらよいですか?」
よくいただくご質問です。
一般的には「魚焼き用部分」に網がありますから、その中で餅は焼けるのですが、ちょっと目を離すと、餅が膨らんで、上部のヒーター部分にくっついてしまいます。ちょっと困ってしまいます。

IHクッキングヒーター

IHクッキングヒーター(写真をご覧ください↑)には、天板部分に3つの○があります。手前に並んでいる2つの○が「IH」部分です。
奥の1つの○はIHではなく、その部分が直接赤く(熱く)なります。
その部分だけは、○部分がものすごく熱くなりますので、どんなナベでも使用できます。そこで、魚焼き用部分にある網を取り出して、その○(直接加熱できるところ)の上に載せます。そして、その網の上で餅を焼きます。海苔をあぶったり、焼きナスも可能です。
今まではそのようにしてきました。
今回見つけた「優れものグッズ」をご覧ください(↓)

IHクッキングヒーター用グッズ

いかがですか!
これ欲しいですねぇ〜。これなら、ささっと餅も焼けそうです。どこで売っているのかな?
デパート・ホームセンターで販売しているのでしょうか?どこに売っているのか探してきますね。


2)IHでご飯を炊くための秘密兵器

【オール電化住宅】にした場合、ご飯を炊くのも当然電気です。我が家では「IH炊飯器」を使用しております。なかなか美味しく炊けますよ。ですから、このグッズはあまり必要ないかもしれませんが、ちょっと面白いのでご紹介します。
これは「IHで少量の炊き込みご飯をつくる用グッズ」です。

IHクッキングヒーターで少量の炊き込みご飯をつくる用グッズ

IHで炊き込みご飯をつくり、そのまま食卓へ出すためのグッズです。私は強烈にこれが欲しいです!!!
どうも、ナショナル製IHの付属品(もしくは別売?)のようです。欲しいです。
これらのグッズを販売している場所をご存知の方、ぜひご一報をお願いします。


■第15話:IHクッキングヒーターで餅を焼きました!

先日、【オール電化住宅】に興味があるお客様からご質問をいただきました。
「玉川さんは【焼きなすも大丈夫です!】って書いてありましたけど、本当に大丈夫ですか???」
ということで、今日は餅を焼くことにしました。(手元になすがなかったためです)実は、【オール電化住宅】の新居に移ってから、まだ餅を焼いていませんでした。ちょうど良い機会なので、「IHで餅を焼きましたレポート」をお届けいたします。

1)「IHクッキングヒーターで餅を焼く」と書きましたが実際はIHの部分ではなく、ラジエントヒーターの部分で焼きます。
写真をご覧ください(↓)焼き網(製品についていました)がのっているのはラジエントヒーターの部分です。ここは、直接加熱できる部分です。

IHクッキングヒーター

2)焼き網の上に餅をのせます。

IHクッキングヒーター 餅

3)それでは、ラジエントヒーター部分を加熱させます。今回は「強」に設定してみました。

IHクッキングヒーター 餅

4)火力(?)が強いですねぇ〜。すぐにコゲメがついてきました!

IHクッキングヒーター 餅

順調・順調と思っていたため、ちょっと目を離したスキに・・・・・・・・・、
「あぁ〜〜〜」

IHクッキングヒーター 餅

5)黒コゲになっている餅が・・・・・・・・・。

IHクッキングヒーター 餅

やってしまいました・・・・・・・・。
ラジエントヒーター部分の「強」は、非常に火力(?)が強いです!!!
これからは「中」でやってみます。

もちろん、こげた餅もおいしくいただきました。

IHクッキングヒーター 餅

これから、後始末です。
餅をこがしてしまいましたから、こんな状態になっています(↓)

IHクッキングヒーター 餅

ちょっとコゲがこびりついていますが、プレート面が冷えてから、キッチンペーパーをちょこっと濡らして拭きました。
簡単にキレイになりましたよ!!!

IHクッキングヒーター 餅

使い続けていると、プレート面が少し黒くなってきます。これは火力が強すぎるため、プレート面の汚れが焼きついてしまっているためです。
そうなると、中性洗剤を使ってもなかなか汚れは落ちません。
そんな時は、以前ご説明した「液体クレンザーで磨く方法」が効果的です(↓)
*参考内容:【IHクッキングヒーター調理実演会をおこないました!

IHクッキングヒーター 液体クレンザーで汚れを落とす

このように、IHクッキングヒーターを上手に使いこなすためには、ちょっとした「コツ」が必要です。
すでにIHクッキングヒーターをお使いの方、これからIHクッキングヒーターを設置しようとお考えの方、せっかくですから、東京電力さんのイベントに参加して「上手なIHクッキングヒーターの使い方」を習得されてはいかがですか?


■第16話:学校給食の安全性を考えるIHクッキングヒーター用 優れものグッズを発見!(パート2)

平成17年11月26日〜27日におこなわれたビックイベント【来て見てSwitch!オール電化フェアin幕張】のレポートです。
今回は、会場内で発見した「IHクッキングヒーター用優れものグッズ」の紹介です。
このイベントがおこなわれた「幕張メッセ」には、朝9時に到着しました。駐車場から会場に向かうと、そこには「祝日本一 千葉ロッテマリーンズ」の看板がかかっていました。最近では、千葉ロッテ一色に染まっている千葉市を象徴していますね。

オール電化住宅フェア 幕張メッセ

「オール電化フェア」の会場に到着すると、すでに入場をお待ちのお客様が行列を作っていました。オール電化住宅の人気は凄いですね!
(それとも、アンパンマンショーかな?)

10時になると、入場開始です!
おぉ!!!凄い人並みです。私はひたすら写真撮影していました。

オール電化住宅フェア

人並みが落ち着いたので、私も入場しました。
すると、横にいらっしゃるのは・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
OB施主の和田さんです!
お孫さんを抱いた和田さんはお嬢様と一緒です。

「和田さん、おはようございます。和田さんのお宅はすでに【オール電化住宅】ですよね。しかも最新式の機器が設置してありますよね。何かご購入される予定ですか?」

和田さん「・・・・・・アンパンマンショー見にきたんだけど。後で玉川さんのブースも寄るからね。」
(やっぱり、一番人気はアンパンマンショーなのかな・・・・・・・・)

玉川ホームズが【地熱住宅+和紙の塗り壁材+液状炭の防蟻処理剤】を展示しているブースの前は「IHクッキングヒーターのコーナー」です。
いろいろなメーカーさんのIHが使用できるコーナーです。

そこで、いきなり「IHクッキングヒーター用優れものグッズ」を発見しました。こちら(↓)です!

オール電化住宅フェア

IHクッキングヒーター用土鍋」です!

あぁ〜、私はこれが欲しかったのです!しかも、いくつか種類がありました。

IHクッキングヒーター用土鍋

メーカーさんに話を聞いてみました。

「おぉ〜、これが欲しかったんですよ。以前、量販店で販売しているのを発見したのですが、その時購入するのを忘れていまして。」

メーカー「これは底の部分が量販店で販売しているものより強くできていますよ。底の部分が抜けてしまう製品もありますからね。その時購入しなくて良かったですよね。」

卓上に置けるタイプのIHを購入すれば、これで「鍋料理」ができます。
終日、たくさんの人たちで賑わっていたIHクッキングヒーターのコーナーでした。

【オール電化フェアin幕張】では、「IHクッキングヒーター調理実演」が大人気でした!

IHクッキングヒーター 調理実演

実際に調理実演をおこないながら、IHの上手な使用方法について解説していました。実演者の方は、おそらく、全国で数多く実演会をおこなっているのでしょう。
説明方法が上手で、私も「なるほど!そうだったのかぁ〜!!!」とその知恵に驚きました。
IHクッキングヒーターに興味がある方から必ずいただくご質問が;
中華料理ができないのではないですか?
というものです。
確かに、あの底が丸い中華なべはIHでは使用できません。
IHクッキングヒーター専用の中華なべがあるのです(↓)

IHクッキングヒーター用中華なべ

中華なべを傾けて使用しません。中華なべは置きっぱなしです。
*オール電化住宅のテレビコマーシャルで、少年が両手でチャーハンを作っていましたよね!覚えていますか!!

しかも、調理時間が早いのです。
私も試食させてもらいました。野菜がシャキッとしています。

IHクッキングヒーター 中華料理

ところで、「火」がないIHクッキングヒーターならではの【裏技】を見せてもらいました。
キッチンペーパーを使用する方法です。
特に、揚げ物を調理する時に便利な方法です。
油に具を入れる時、具の種類によっては油ハネが怖いですね。
私は調理したことがありませんが、イカの天ぷらは怖いようです。

そこで、「油がはねて怖い」具の場合、入れた直後にキッチンペーパーを載せてしまうのです。下記の写真をご覧ください(↓)

IHクッキングヒーター 裏技

「火」が無いIHだからこそできる裏技です。
ガスコンロでやったら火事になってしまいます。

さらに、「油が飛び跳ねない裏技」もキッチンペーパーでやっていました。
下記の写真をご覧ください(↓)

IHクッキングヒーター 油が飛び跳ねない裏技

母は、以前、ガスコンロで揚げ物をやる場合、足元に新聞紙を敷いていました。
あれは「床に油汚れがつくのを防ぐ」ためだったのでしょうか?(不明ですが)
IHであれば、天ぷらナベのまわりにキッチンペーパーを立てかけておけば、あとは捨てるだけです。油汚れが気になりませんね。

そして、最も安心なのは、袖口に火が着火しないことです。
大地震の時に調理していても安全・安心なIHクッキングヒーターはリフォームでも設置できます。
みなさんも、ぜひ一度、IHで調理をしてみてください。


■第17話:電化リフォームは簡単です!!

【オール電化フェアin幕張メッセ】では、参加された方からこんな声が聞こえました!

「IHがこんなに便利だとは思いませんでした。でも・・・・・、実は先月ガスコンロを新しくしてしまったのです・・・・・・・・。」
あぁ〜、非常に残念ですが、あと7〜8年はガスコンロをお使いください。

【電化リフォーム】をおこなっている担当者に聞いたのですが、寒くなってくると「ガスコンロ」「ガス給湯器」の交換依頼が増えてくるそうです。
なぜか理由は不明ですが、例年、多くの依頼をいただくそうです。

お客様が最も「早く工事やってください!!」と切望されるのが「ガス給湯器の交換」だそうです。ガス機器の耐用年数は7〜8年ですが、ガス給湯器の場合、「最近、どうも変なにおいがするなぁ〜。調子悪いかなぁ〜」と思っていると突然壊れるそうです。

ところが、ご依頼をいただいても、残念ながら、給湯器の納入までに数日必要になってしまいます。つまり、その間、お湯が使用できません。特に困るのが入浴だそうです。
この寒い時期に、遠くまでお風呂に入りにいくのは面倒ですね。
耐用年数が過ぎたら、早めに「ガス給湯器」を交換することをお勧めします。

さて、【オール電化フェアin幕張メッセ】では、「ガスコンロからIHクッキングヒーターへ交換する」実演もおこなっていました。
システムキッチンに設置してある「ガスコンロ」を、女性二人が簡単に交換していました。(↓)

IHクッキングヒーターの交換
*実際は、電気工事(200ボルトの電源が必要になります)もおこないます。

7〜8年前に「ガスコンロの交換」「ガス給湯の交換」をおこなった方、そろそろ「IHクッキングヒーター」「電気温水器」「エコキュート」に交換する良い時期ですよ!

簡単な工事で「オール電化住宅」に変身できます!


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