【いよいよ消費税アップ???】

いよいよ【消費税】がアップするようです。
連日、新聞・テレビでは「増税」の話が頻発しています。

以前、住宅業界は「消費税アップ」によって大きな問題を抱えました。
それは「駆け込み受注」とよばれています。

「消費税が3%から5%へアップする直前」の時期、「建てるのはまだ先かな・・・」と考えていた方が一気に建築するようになったのです。(住宅の建築において、2%の差は大きいですからね・・・・)
これが「駆け込み受注」と建築業界では言われています。

以前、このことを「地熱住宅勉強会」で話したところ、参加している方からこんな質問をいただきました。

【駆け込み受注】は短期間でたくさんの契約をいただいたのでしょ。良かったじゃないですか。

いやいや、実は「駆け込み受注」によって地獄を経験した会社が多いのです。
なぜならば・・・・・・・


住宅を建てるということは、工務店・ハウスメーカーに限らず、「現場生産」です。
現場では組み立て作業しかしないハウスメーカーにおいても、やはり「現場生産」の部分は残ります。

【短期間に大量の現場生産】をおこなうと、このような(↓)が問題が発生します。

1)職人さん(現場で作業をします)が不足します。
2)建築資材が不足します。
3)完成時期が限定されるので、事前の打ち合わせが不十分になります。
4)現場監督の能力以上に管理現場が増えますので、1棟あたりにかける時間が不足します。

マンパワーの不足を補うため、「未熟な職人・現場監督」が急増します。
それは「現場生産」の住宅建築においては「致命的な欠点」を内包することにつながります。

まだまだ理由はありますが、結論は「駆け込み受注」はお施主様・建築会社共に良いことは一つもないのです。

どうも2008年には消費税が上がるようですが、2007年には、この「駆け込み受注」現象が待ち受けているような気がして・・・・、かなり不安です。

数年以内に建築しようと考えている方、この「駆け込み受注」の時期をずらしてください。前にずらすか、後にするか、どちらかですね。