御神木
赤沢自然休養林の中を歩いていくと、こんな看板に出会います(↓)
伊勢神宮では、20年に一度、社殿などを新しくする行事があります(式年遷宮)。それに使用されるのが【御神木】です。
ここ赤沢自然休養林では、前回の式年遷宮(第61回)の御神木伐採跡地があります。
ここにある看板(説明書き)をごらんください。
★御神木★
この切り株が御神木(ごしんぼく)つまり「御樋代木」(みひしろぎ)の切り株です。「御樋代木」とは伊勢神宮(内宮・皇大神宮、外宮・豊受大神宮)の神の宿る御神体を安置する特別な木ですから、欠点がなく真っ直ぐで太く立派な材質の木であることが求められます。
その昔は調査専門の人が山を歩いて三年掛りで探し、万が一、木の中に空洞でもある材質の良くない木を選んだりすると打ち首にされたとの話まで残っています。
昭和60年6月3日に、この場所で御杣始祭(みそまはじめさい)が古式ゆかしく執り行われ、斧だけを使い木を伐り倒す「三つ紐伐り」により、内宮と外宮の「御樋代木」をタスキ掛け状に重り合うように伐り倒しました。切り株の表面を見れば、斧だけ使って木を伐り倒した様子を伺い知ることができます。
向かって左側が内宮(皇大神宮)、右側が外宮(豊受大神宮)の切り株です。
御神木の切り株です(↓)
前回(20年前)に引き続き、今回の「第62回式年遷宮」においても、この長野県上松町の檜が選ばれました。
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