【住宅業界はクレーム産業?】
本日、たいへん天気が良いなか、館山市へ行ってきました。
イマジンホームビルドさん/青木さんが主催した【外断熱住宅勉強会】の講師として参加しました。
場所は、館山商工会議所(↓)です。
「みなさんは、【住宅業界はクレーム産業】と言われていることを、ご存知の方はいらっしゃいますか?」
15名の方が勉強会に参加されていたのですが、住宅業界はクレーム産業だと言われていることをご存知の方は、ゼロ(0)でした!!
もともと、いったい誰が命名したのでしょうか?
【住宅業界はクレーム産業】だと。
7年前に、住宅業界に入った際、当時の営業部長とこんな会話がかわされました!
私「部長、私は現在何もやることが無いので、私達が住宅を建てた方を訪問してみたいのですが。名簿をいただけますか?」
部長「玉川君、君は本当に何も知らないね。私達の業界は【クレーム産業】と言われているんだよ。建築に関しては全くの素人の君がお施主様を訪問したら、大変なことになるよ。やめときなさい!!」
私「えっ??? 何でですか???」
部長「【クレーム産業】なんだから、君が訪問して歩いたら、クレームばかり拾って帰ってくるでしょ。やめときなさい!!」
私「・・・・・・・・・・・・」
当時、なんだか理由もわからないまま、
「そうか。クレーム産業だから、お施主様を安易に訪問したらダメなんだな!」と勝手に納得してしまいました。(非常に情けない話ですが、当時の私はそんなレベルでした。)
ところが、今日の質問に対する回答をみてもわかる通り、どうもこの標語(?)=【住宅業界はクレーム産業である】というのは、私達自身(=住宅業界関係者)が勝手に思い込んでいるのではないか?と思えるわけです。
つまり、私達業界関係者は、このように(↓)思い込みたいのではないかと。
●住宅を造ることは、数百種類の部材を数十人の職人さん達が現場で作業をおこなうこと。
●人間は誰でもミスを犯すので、このような複雑な作業の中では、少しは、後で、お施主様からクレームがくるだろう。
●だから、住宅業界は【クレーム産業】である。
つまり、多少、クレームがあっても、決して誰の責任でもない。そんな業界なんだから。
という、私達住宅業界関係者の「都合が良い」方に、勝手に納得してしまってはいないでしょうか?(私も含めてですよ)
確かに、お客様からクレームをいただくことはあります。
しかし、その内容のほとんどは「私達の対応に原因がある」のです。
悪意を持って、私達に無理難題をふっかけてくる方はゼロではありません。残念ながら、私が入社する前に2人だけいらっしゃいました。
しかし、その2人は、おっかない業界の人でした。
この2人についても、そんな業界の人から注文を受けてくる私達が悪いと思います。(自宅に行ったらわかりますからね。)
こんな状況であるにも関わらず、【住宅業界はクレーム産業だ!】と叫んでいる私達は、本質的に大きな勘違いをしているのではないでしょうか?
同業者のみなさん、どう思いますか?