IHクッキングヒーターの電磁波について

IHクッキングヒーター 電磁波

【質問】
国民生活センターが発行する情報誌「たしかな目2003年8月」がIHクッキングヒーターの安全性を検証する記事を掲載しました。

同誌はその中で天ぷら調理・空だきについて実験し、天ぷらに関しては「市販の天ぷら鍋で調理すると発煙・発火することも」とし、空だきでは「湯が蒸発した1〜3分後には鍋底が赤熱し、変形して使用できなくなったものがあった」としています。又、強い電磁波についても過去レポートがありました。

私は、商品の判断基準として、国民生活センターのテストを信用してます。オール電化住宅狂信者さんの見解「電磁波・空焚き」をお伺いしたいです。

国民生活センター「IHクッキングヒーターの安全性」


(回答)
ご意見をお送りいただきましてありがとうございます。さて、ご質問に関してお答えさせていただきます。

なお、私は、ご承知の通り、IHクッキングヒーターを開発したのではなく、ただの住宅建築屋ですから、私の回答が適切なのかどうかは、ちょっと不安です。
私の回答だけではなく、ぜひ、各社(IHクッキングヒーター製造会社)にもお問い合わせくださいね。
その上で、いろいろとご判断いただければ幸いです。
回答については、下記をご参照ください。


1)*天ぷらに関しては「市販の天ぷら鍋で調理すると発煙・発火することもある」
  *空だきでは「湯が蒸発した1〜3分後には鍋底が赤熱し、変形して使用できなくなったものがあった」

(回答)
国民生活センター内の下記の記事も拝見いたしました。
「IHクッキングヒーターの安全性」

基本的には、製造メーカーさんの回答と同じですが、お施主様には、下記の内容をお伝えしております。

●てんぷら鍋は、付属の鍋以外は使用しないでくださいね。

●ホームセンター等で販売されているIH専用鍋ですと長期間の使用後、使えなくなる場合がありますから、専用の鍋を購入してくださいね。(直接、メーカーに注文できます)


以前、ホームセンターで販売している「200V対応 IH用鍋」を購入されたお施主様が、短期間の使用で「鍋が壊れた」というご報告を受けました。
ホームセンター等で販売されている鍋が全て悪いとは思いませんが、IHクッキングヒーター製造メーカーが推奨してる「IH用調理器具」をお勧めしております。

2)強い電磁波の影響について

電磁波が人体にどのように有害なのかについては、賛否両論を聞いております。残念ながら、どちらが正しいのかは私では判断できません。
下記の資料は、各種電気機器から発生する電磁波量です。
(体の近くで使用する機器で電磁波発生量の多い携帯電話については、まだ数C値を確認できておりません)

この表をもとに、お客様が「有害かどうか」についてご判断されるのが良いと思います。

なお、私の勝手な個人的意見ですが、「もしも、電磁波の長期被爆が人体に悪影響があるとすれば」、「ヘアードライヤー・ホットカーペット・携帯電話」の使用もまずいですね。人体に近いところで使用するものですから。

それよりも「火の問題/怖さ」を考えると、私は両親にIHを使用してもらっています。私もIHです。「火」の怖さの方が「すぐそこにある危機」ですから。


以上です。

(各種電気機器が発生する電磁波)

磁界発生対象物    離隔距離   磁界強度

電磁調理器(IH)     20cm    100mG程度
自然磁界(地球磁界)  地表上   300〜500mG程度
ヘアドライヤー      3cm     20〜500mG程度
電気カーペット      2.5cm    100〜200mG程度
電気毛布         2.5cm    50mG程度
電気かみそり       3cm     150〜15,000mG程度
掃除機          30cm     20〜200mG程度
電子レンジ        30cm     40〜80mG程度
蛍光スタンド       30cm     5〜20mG程度
テレビ           30cm     0.4〜20mG程度
洗濯機          30cm     1.5〜30mG程度
冷蔵庫          30cm     0.1〜2.5mG程度
アイロン         30cm     1.2〜3mG程度
トースター        30cm     0.6〜7mG程度
衣類乾燥機       30cm     0.8〜3mG程度
蛍光灯          100cm    0.1〜3mG程度
送電線などの電力設備  地表上    〜200mG程度