【基礎外断熱の防蟻処理】
【質問】
「基礎外断熱が良いのはわかっているのですが。基礎外断熱の場合、防蟻処理(=シロアリ対策)はどのようにおこなっていますか?」
(回答)
確かに、「基礎外断熱」の場合、通常の防蟻処理(=化学物質による防蟻処理→みなさんもご存知の、あのオレンジ色/緑色のやつです)は使用できません。
なぜなら、
◎「基礎外断熱」⇔「床下空間は室内と考える」◎ことになりますので、床下の土台などに化学物質は使用したくありませんね。
そこで、基礎外断熱の場合、防蟻処理はこのように(↓)おこないます。
1)まずは「防蟻処理された断熱材=パフォームガード」を使用します。
2)パフォームガードはシロアリが中を通らないのですが、もしも、もしもですよ、万一の場合に備えて、断熱材の切り口には「アリダンテープ」をはります。
この「アリダンテープ」はシロアリが通り抜けることができません。
3)さらに、「アリダンテープ」の上には、重ねて「アリダンシート」を敷きます。この「アリダンシート」もシロアリが通り抜けできません。
*基礎断熱には防蟻処理済のものを使う。
*防蟻用アスファルトテープで遮断する。
*防蟻用シートで遮断・蟻返しする。
です。
これによって白蟻は外断熱材を通り抜け木材にたどり着くことができなくなります。
【基礎外断熱及び物理的な防蟻対策については、下記をご覧ください!】
(画像をクリックすると拡大表示されます)
※アリダンGAテープW135(フクビ化学工業)
「アリダンGAテープ135」には、シラフォルオフェンという薬剤が混入されており、白蟻はこれを突き破ることが出来ないとのことです。また、シラフォルオフェンはVOCやPRTRなどの規制対象物質ではなく、原体自体普通物扱いで、安全性の高いものとのことです。接着剤はゴムアスファルトです。
*写真をご覧ください(↓)
◎白いのが「防蟻処理された断熱材=パフォームガード」です。
4)さらに、念のため、自然素材である「液状の炭」を木材に塗布します。
基礎外断熱のシロアリ対策については、これが全てではありません。
さらに、タームガードシステムをおこないます。
詳しい内容については、下記をクリックしてご覧ください(↓)
○防蟻処理方法を変更したのですか?(基礎外断熱工法専用の防蟻処理方法について)