かっこいい「J(ジャパン)感覚」!

日経新聞(7月21日)に掲載されていた「アジアで伸びるJ感覚」は面白い記事でした。
面白いというより、元気づけられた内容です。簡単にご説明すると、「J(ジャパン)感覚」とも呼ばれる日本のセンスが、アジアの子供や若者達の消費を刺激しているらしいのです。香港・シンガポール・台北・ソウル・バンコク・中国(北京、上海、広州)では、アメリカ製品を抜いて、日本製品が「かっこいい」と思われているのです。(博報堂調査より)
 
そういえば、私がマレーシアに滞在していた10年前から、日本製品のデザインが好評でした。Gショック(時計)は、当時から大人気でした。アニメのキャラクターも大活躍していましたよ。当然、価格からみると、日本製品の方がはるかに高額なのですが、それでも売れています。中国で売れているGショックは、価格が労働者の1か月分の給与に相当する金額でありながら、好調に販売されています。

このように、「価格の安さ」だけで物が売れていた時代が終わろうとしています。ただ単に安いだけではなく、高額になっても「プラスアルファーの付加価値がある」ものを選ぶ時代です。この流れは、すでに、住宅・リフォームにも広がっています。
 
例えば、【自然素材の家】【エコリフォーム】がブームになってきた背景として、「癒し」「やすらぎ」「子供の健康」「新建材には無い経年美」などの「プラスアルファー」を求める人が増えてきたためです。

また、リフォームでは「外観デザインを全く変えてしまう」という【再生リフォーム】がはじまりました。私達では木造住宅しか対応できませんが、今までの住宅を「解体して⇒建替る」のではなく、「骨組み以外は外し⇒耐震補強⇒外観デザインをガラリと変える構造」にしてリフォームをおこなうのです。
 
今までのリフォームと言えば、単に、「30年前に建てた時の状態に戻す」ことが基本でしたが、これからのリフォームは「夢見ていた外観デザイン」にまで変えることが主流になりそうです。建替えるより安く、さらに「解体によるゴミを減らす」ことからも注目されています。キーワードは「再生」です。