ありがとうの連鎖
映画「ペイ・フォワード」をビデオでみました。
この映画を見た方も多いと思います。内容はシンプルです。自分が受けた恩・親切を相手に返すのではなく、他の人、しかも複数の他人に恩・親切を返していくという内容です。
この映画を見たほとんどの人は感動すると思います。感動するものの、受け取り方は二つに分かれるでしょう。「すごく良い仕組みだよね。私もやってみたい」と思う方、そして、「すごく良い仕組みだよね。でも、今の世の中では実現不可能だよね」と思う方。確かに、映画の冒頭に登場してくる人物のように、他人に車をあげてしまう行為などは、とてもできません。
私は、どちらのタイプかというと後者です。「こんな話は映画の中だけだよね」などと言うタイプです。しかし、もしも、25年前(当時17歳)に映画を見ていたら、いったい何を思ったでしょう。少なくとも、友人達に話し、ある期間は実際に同じ行動をとったかもしれません。きっと「学園祭」でも何かの形で訴えたと思えます。
いつから、私はこんな人間になってしまったのか。正しいものを純粋に「好き」だと言い、どんな結果になるかを考えずに「行動」する人間であったのに。
「ペイフォワード」とは若干違うのですが、【情けは人のためならず】は昔から私達が信じてきたものですよね。「情けは人のためならず」というのは、人に対して情けをかけた(与えた)ことが、結局は巡りめぐって自分にかえってくる、人のためだけではなく自分のためにもなるんだ・・・という意味ですよね。
最近では、これを別な意味でとらえる人が増えてきたようです。「安易に情けをかけると、その人のためにならない」という意味で使われるようです。
本来、私達は「見返り」を期待しないで、他人のために尽くすことがDNAに刷り込まれているはずなのに、何故???これも一種の老化現象なのでしょうか?それとも私だけ???
自分の娘に愛情を注ぐのはあたりまえです。他人の子供にも同じようにできるのか?
昔、近所にいた怖いおじさん(私のいたずらをよく怒っていました)のように、近所の子供達を叱ることができるのか?最近、自分がとっても恥ずかしいと思えてしまいます。
みなさんのご意見をお聞かせくださいね。それでは。