【気密測定の目的】
明日は「地球民家オープンハウス」にて【気密測定】をおこないます。
この【気密測定】ですが、実施していない工務店さんもあるようですので、その目的について書かせていただきます。
(気密測定の様子です↓)
【気密測定の目的】
・高断熱住宅は「高気密」でなければ、本来の性能を発揮しません。
しかし、建築中の建物が本当に「高気密住宅なのか?」をチェックするのが【気密測定】です。
(解説)
一般的な住宅では、冬場、足元がスースーと寒いことを経験していませんか?
冬、家の中を暖めていても、部屋の上下では「温度差」が発生します。冷たい空気は重いので、足元がスースーと冷えてしまいます。
(足元が冷えるのが当たり前なので、「床暖房」が快適に感じることにもなるのですが。)
家の中の「温度差」を最小限にするために【高断熱住宅】にするのですが、家に隙間がたくさんあると(つまり、低気密)、特に冬場、高断熱住宅でも「冷気」が侵入して、上下の温度差が大きくなります。
そのため、「高断熱住宅」であれば、「高気密住宅」にする必要があります。
上記が【気密測定】の目的です。
また、気密測定を体験された方はおわかりですが、もしも、気密性能が悪い部分(例えば、窓/サッシまわりなど)がある場合、気流と数値によって【気密性能が悪い部分】を容易にチェックできます。
家の隙間は目視ではチェックできません。
そのため、気密性能が悪い部分を手直しできる段階(つまり、内装工事などが完了していない時期)に【気密測定】をおこないます。
もっとも、私達の場合、大工さんの「外断熱住宅の施工」経験が豊富なので、気密測定結果(C値)が1.0を超えることはありませんので手直し工事はおこなわれませんが、大工さんの間で「自慢しあうため」に、棟梁さん達は気密測定結果を気にしているようです。
(つまり、超高気密住宅の結果を仲間に自慢したいわけですね!)
ただ、誰でも「初めの一歩」はあるわけです。
私達は、1990年から【外断熱住宅】を建てているので、大工さん達も慣れています。
1990年当時の「気密測定結果」をみると、C値で2.5前後でした。
つまり、これから「高断熱・高気密住宅」を建築しようと考えている工務店さん・ハウスメーカー(ハウスメーカーでも、実際に家を建てるのは工務店さんです。)の場合、自分達の実力を測る上で、絶対に【気密測定】はおこなうべきです。それによって、「カイゼンへの取り組み」も見えてきます。
★気密測定の様子を動画でご紹介します。下記の画像をクリックしてご覧ください★