地温が上昇すると室温が上がる!実証データ
● 加熱チセ:日中だけ、雪が融けない程度に薪を燃やしたチセ
● 無加熱チセ:加熱チセとの温度測定データー比較のため、全く薪を燃やしていないチセ
● 無加熱チセ:加熱チセとの温度測定データー比較のため、全く薪を燃やしていないチセ
(実証データーの解説)
1) まず、第1期(加熱初期)の「加熱チセ」と「無加熱チセ」それぞれの地温を見てください。
加熱チセ | (地温)2.2℃ |
無加熱チセ | (地温)0.0℃ |
地温の温度差 | 2.2℃ |
次に、それぞれの室温を見てください。
加熱チセ | (室温)-3.2℃ |
無加熱チセ | (室温)-5.5℃ |
地温の温度差 | 2.3℃ |
2) 次に、第2期(加熱中期)と第3期(加熱末期)において、
上記と同じく、それぞれの「地温の温度差」と「室温の温度差」を見てください。
第1期と全く同じ結果であることがわかります。
つまり、住宅の室温と地温には明確な関係があり、地温が上昇するば「室温も上昇する」のです。
アイヌは「伝統的民家 チセ」において、一年中チョロチョロと土間で薪を燃やし続けていました。極寒の地/旭川で、快適に冬を過ごすための掟(智恵)でした。それにより、地温を下げることなく冬を迎え、快適な室内環境を維持していたのです。 まさに「地熱住宅」の原点です。 |